イタリア王者を沈めたのは、２得点をマークしたセルジオ・オリベイラだけではない。38歳のベテランDFに賛辞が集まっている。

　３月９日のチャンピオンズ・リーグ（CL）、ラウンド・オブ・16第２レグで、ポルトは敵地でユベントスを延長戦の末にアウェーゴールの差で沈め、ベスト８進出を果たした。

　ホームでの第１レグで２-１と勝利したポルトは、この日もオリベイラのPKで先制。後半に２得点を許し、さらにメフディ・タレミの退場で54分から数的不利だったが、延長戦にオリベイラが貴重なアウェーゴールを奪い、ラウンド突破を引き寄せた。

　もちろん、マン・オブ・ザ・マッチはオリベイラだ。ただ、キャプテンとしてチームを見事に統率し、危険な場面で体を張って守備をしたペペも、大きな称賛に値するパフォーマンスだった。

　英紙『Dialy Mail』によると、元イングランド代表のジョー・コールは、中継を担当した『BT Sport』で「この10年で有数のトップクラスのCB」とペペを称えている。

「彼は今でも欧州トップクラスのCBだ。若いCBは彼とプレーし、学ぶことができるだろう。彼は38歳、チアゴ・シウバは36歳。これらの選手を見るべきだ」
 

　リオ・ファーディナンドも同意見のようで、「どこかのクラブで指導していたら、若いCBの全員にこの映像を見せるだろうね。ポジショニング、意欲、コミュニケーション、自覚、感知力、危機察知能力、体の使い方、ボックスの守り方などだ」と述べた。

「最近の若いDFが優れているのはボール扱いだ。でも、大事なのはボックスの守り方だよ。身体のポジションが間違えていることが多い。（ペペは）ボックスを守るという点ではほぼ完璧なパフォーマンスだった。若いCB全員に伝えるべきことだよ」

　ガリー・リネカーも、ペペは「猛烈な競技者」だと評している。

「対戦相手なら嫌で、味方にはいてほしい選手だ」

　盟友クリスチアーノ・ロナウドにゴールを許さず、見事なパフォーマンスでポルトを８強に導いた大ベテランの今後の大会でのプレーが注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部