高卒ルーキーの藤原ら4人がJデビューも、浦和は決定機を決め切れず湘南とスコアレスドロー

2021年03月02日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

徐々にテンポが生まれたのは70分頃

青森山田から加入したルーキー藤原(左)がJデビュー。槙野とCBのコンビを組んだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 浦和レッズは3月2日、ルヴァンカップのグループステージ第1節で湘南ベルマーレと対戦。0-0で試合を終えた。

 開幕したリーグ戦から中2日とあって、メンバーを大幅に変えて臨んだ両チーム。4-2-3-1システムを採用した浦和はGKに鈴木彩艶、最終ラインには右から柴戸海、藤原優大、槙野智章、福島竜弥を配置。2ボランチには金子大毅と武田英寿、2列目は右から大久保智明、伊藤涼太郎、田中達也、1トップには武藤雄樹が入った。鈴木、藤原、福島、大久保の4人が公式戦デビューとなった。

 一方、ホームで浦和を迎え撃った湘南は、開幕節からスタメンを総入れ替え。システムは3-4-2-1。GKは富居大樹、3バックは右から池田昌生、大野和成、舘幸希。右ウイングバックに古林将大、左ウイングバックに毛利駿也、アンカーにオリベイラ、インサイドハーフには茨田陽生、三幸秀稔が入り、2トップは平松昇、原直生が組んだ。

 浦和は立ち上がりこそ伊藤涼のパスからチャンスを作っていったが、次第に湘南にペースを握られる。7分には三幸、19分には池田、さらに27分のFKでは平松の鋭いシュートを浴びた。

 キャプテンマークを巻いた槙野と高卒ルーキー藤原を中心に守ってはいたものの、組み立てがなかなかうまくいかず、決定的なチャンスと言えば、10分の田中のドリブルシュートくらいだった。

 後半に入っても湘南にペースを握られる。56分には茨田のクロスからあわや失点という場面を作られるなど、押し込まれる時間帯が続いた。
 
 徐々にテンポが生まれたのは70分頃。大久保に代わり伊藤敦樹、伊藤涼に代わり杉本が投入されると(伊藤敦がボランチ、武田が右サイドハーフ、武藤がトップ下、杉本が1トップの形に)、パスワークが活性化していく。

 72分には左サイドのクロスから武田がシュートチャンスを得ると、77分には山中のクロスから再びゴールに迫った。

 さらに84分には右サイドを抜け出した田中のクロスに途中出場の汰木康也が反応。しかし、これはシュートに至らなかった。

 終盤にはお互いにチャンスを立て続けに作ったが、結局決め切れずにスコアレスドロー。勝点1を分け合った。また後半途中に相手と接触した藤原が試合後に担架で運ばれるシーンも。容体が不安視される。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 
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