「今まで以上に責任を持って」コロナ禍でカズは何を想い、ピッチに立つか

2021年02月26日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「少しでも良いニュースを届けられるように」

プロ36年目の今季、カズはどんな活躍でサッカー界を盛り上げてくれるか。(C)YOKOHAMA FC

 コロナ禍で今も不自由な生活が続くなか、自分に何ができるのか――。オンラインで実施された54歳の誕生日イベントで、三浦知良は次のように語る。

「テレビを観ていても、苦しい思いをしている人がたくさんいると思います。そういうなかでも僕らは、去年もそうでしたが、練習できて、いつもより少ないですけどお客さんに応援してもらいながら試合もできた。その喜びは本当にかけがえのないもので、みなさんには感謝しています」

 その感謝の気持ちを、どう表現するか。カズは「今まで以上に責任を持って戦わなければならない」と表情を引き締める。

 サッカーもひとつのエンタテインメントと考える。娯楽を十分に楽しめる状況でないことは理解しているが、だからこそ与えられた場所で全身全霊を傾けて、世の中を明るくできればと願っている。
 
「こういう時だからこそ、(エンタテインメントが)必要になってくると思うので、少しでも良いニュースを届けられるように、みんなで全力を尽くしたい」

 自らのピッチ上での活躍が多くの関心を集め、大きな話題になることも十分に理解している。プロ36年目の2021年シーズン、日本サッカー界唯一の"キング"はどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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