【清水エスパルスの開幕戦・予想布陣】日本代表守護神&ロティ―ナの“愛弟子”の加入は大きなプラス材料

2021年02月26日 サッカーダイジェスト編集部

DFラインとGKは新加入組が中心となる可能性も

清水エスパルスの開幕戦予想フォーメーション。

[J1リーグ開幕節]鹿島-清水/2月27日(土)/15:00/カシマスタジアム

 キャンプ以降の練習試合が公開されておらず、練習公開日でもフォーメーションに関わるメニューは見られないため、正確な予想ができる材料は少ない。そんななかで、監督と戦術が変わり十分な準備期間がなかったこと、さらに鹿島とのアウェーゲームということで、戦術理解度の高い手堅いメンバーが多くなると予想した。

 もっとも注目されるのは、最大の課題である守備がどれだけ改善されているかという部分だが、DFラインとGKは新加入組が中心となる可能性がある(右SBは奥井諒も有力)。ただ、それぞれ能力が高く、頭の良い選手、コーチングが得意な選手が多いので不安は少ない。特に日本代表GK権田修一の存在は、最後のシュートストップだけでなく、声で守備組織を整える意味でも大きい。ヴァウドとポルトガル語でコミュニケーションがとれるのもプラス材料だ。
 
 新型コロナウィルスの影響によりエウシーニョとウィリアム・マテウスという左右のブラジル人SBの合流が遅れているが、片山瑛一と原輝綺を獲得したことで穴は埋まる。とりわけロティーナ監督のサッカーを熟知する片山(C大阪から移籍)の存在は頼もしいところだ。
 
 中盤は状況判断に優れ、献身的なハードワークができる顔ぶれを予想。そこが新指揮官の戦術を体現する意味で重要になるからだ。鹿島にボールを持たせるところ、奪いに行くところのメリハリをどれだけうまく出せるかに注目したい。

 2トップは高さ以上に技術に優れ、始動時から合流しているチアゴ・サンタナが軸に。相棒には、キャンプからの流れでは鈴木唯人が有力だが、1月末に合流したカルリーニョス・ジュニオのコンディションが上がってくれば先発の可能性も高まる。チームとしての攻撃の熟成はまだ不十分だろうが、前線の個の力を絡めた一発やセットプレーから得点を奪い、守備でのミスや隙を減らすことができれば、勝機も見えてくるだろう。

構成●本誌編集部

【画像】J1全20チームの2021年シーズン予想フォーメーション
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