「家族との別居が大きな負担になった」アンリが家庭の事情でモントリオールの監督を電撃辞任!

2021年02月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020年シーズンはチームをプレーオフに導いた

断腸の思いで辞任を決断したアンリ。今後の監督キャリアにも注目が集まる。(C)Getty Images

 メジャーリーグ・サッカー(MLS)のCFモントリオールは現地時間2月25日、ティエリ・アンリ監督が辞任したことを発表した。

 19年11月にCFモントリオール(21年1月にモントリオール・インパクトからチーム名を変更)の監督に就任したアンリは、2020年シーズンにチームを4年ぶりのMLSプレーオフに導き、ファンやクラブの信頼をがっちり掴んでいた。

 にもかかわらず、4月17日に開幕する予定の2021年シーズンを前になぜこのような決断に至ったのか。クラブ公式サイトで、本人は次のように語っている。

「とても辛い決断だったよ。昨年は個人的に非常に困難な1年だった。パンデミックの影響で、子供たちに会うことができなかったからね。残念ながら現在も移動制限が続いているから、シーズンが始まれば再び数か月間はアメリカで単身赴任となる。家族との別居は私と子供たちにとってあまりにも大きな負担なんだ。だから、心苦しいけどクラブを離れ、家族の住むロンドンに戻る決断に至ったんだ」
 
 90年代後半~2000年代にアーセナルやフランス代表で一世を風靡したアンリは、14年いっぱいで現役を引退。その後は指導者の道に進み、ベルギー代表のアシスタントコーチ(16~18年)を経て、18年10月に古巣のモナコの監督に就任。その際はわずか3か月で解任されていた。

 そんなアンリに対しては、フットボールリーグ・チャンピオンシップ(イングランド2部)のボーンマスが興味を示しているという情報もあるが、果たしてフランスのレジェンドは今後どのような監督キャリアを辿るのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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