「彼はエゴイストだ」CLで不発のC・ロナウドに“悪童”カッサーノが苦言「他の選手が得点しても興味がない」

2021年02月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ユーベの歴史とは異なるプレーをしようとしてきた」

母国でのポルト戦はノーゴールに終わったC・ロナウド。(C) Getty Images

 ユベントスは2月17日、チャンピオンズ・リーグ(CL)のラウンド・オブ16第1レグで、ポルトに敵地で1-2と敗れた。フェデリコ・キエーザのアウェーゴールでホームでの第2レグに希望をつないだが、イタリア王者は3年連続でラウンド・オブ16第1レグを落としている。

 この3年は、クリスチアーノ・ロナウドが加入してからの3年だ。アトレティコ・マドリー、リヨン、そして今回のポルトと、同ラウンドの第1レグ3試合でC・ロナウドはネットを揺らせていない。17日の試合ではメディアからパフォーマンスを厳しく批判された。

 元イタリア代表の"悪童"アントニオ・カッサーノは、今季から指揮を執るアンドレア・ピルロ監督の下で、C・ロナウドが機能していないとの見解を示してきた。

『Tuttosport』紙によると、クリスティアン・ヴィエリのツイッチチャンネル『BoboTV』で、カッサーノは「ゴールを量産してきたフェノーメノ(怪物)であることは前提だが、C・ロナウドがピルロのサッカーのアイデアで苦しみ得ることはずっと言ってきた」と話している。

「たしかに彼は1試合に1得点を挙げる。でも、アンドレアの考えでは苦しんでいるんだ。彼はずっと少しエゴイストだった。ほかの選手が得点しても興味ないんだ。彼はゴールを決めるために生きるタイプの選手。しゃれたプレーや素晴らしい試合ではなく、ゴールのために生きている。それが今は状況が悪化してきている。だれしも年をとるもので、彼は苦しんでいるんだ」

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 また、カッサーノは「矛盾なのは、ユーベがCL優勝5回の選手を獲得したのに、とても困難を抱えていることだ。これは(マウリツィオ・)サッリ以降、ユーベがその歴史とは異なるプレーをしようとしてきたからだよ」と続けている。

「ピルロの評価を4、5年後にすべきなのは当然だが、ユーベはすぐにすべてを望む。彼らにとって大事なのは勝利なんだ」

 一昨季、C・ロナウドはアトレティコ相手に第2レグでハットトリックを達成し、チームを逆転突破に導いた。昨季のリヨン戦でも2得点を挙げたが、チームはアウェーゴールの差で敗退している。

 再びホームでの第2レグで逆転を求められるユベントスは、劣勢を巻き返すことができるのか。そして、C・ロナウドは今季もホームでチームにゴールをもたらせるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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