バルデス、ノイアー、エデルソン――ペップが選ぶ自身が指導した史上最高のGKは一体誰?「パスの質だけで言えば…」

2021年02月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「本当に難しい」と前置きしたうえで…

バルデス(左上)、ノイアー(右上)、エデルソン(左下)は、いずれもペップが理想とする攻撃的GKだが、その中でも一番なのは……。 (C) Getty Images

 その指導者キャリアで、バルセロナ、バイエルン、そしてマンチェスター・シティと、いずれも欧州名門の指揮官を歴任してきたジョゼップ・グアルディオラは、常に革新的なサッカーを展開し、覇権争いを演じてきた。

 それぞれの国内リーグを合わせて8度も制し、3度の世界一を経験。そんな彼の率いるチームには、常に優れた守護神たちが存在した。バルセロナではスペイン代表のヴィクトル・バルデス、バイエルンではドイツ代表のマヌエル・ノイアー、そしてマンチェスター・Cではブラジル代表のエデルソンがそうだ。

 彼らはシュートストップ技術だけでなく、グアルディオラの魅力あふれるポゼッションサッカーを成立させるため、まさに11人目のフィールドプレーヤーとしてビルドアップに関与。足下のスキルやキックの質も世界屈指のレベルにあった。

 では、その中でのナンバーワンは誰なのか。この難題に応えたのは、他でもない彼らの指導したグアルディオラだ。現地時間2月15日に開かれた記者会見で、「誰が最高かを決めるのは、本当に難しい」と前置きをしたうえで自らの考えを明らかにした。

「私が指導してきた中で、一体誰が最高なのかはハッキリとは言いかねる。ただ、優れたステップワークとパスのクオリティーだけで言えば、エデルソンが個人的には最高だと思える。もちろん、ヴィクトルもマヌエルも素晴らしかったが、あのパスのクオリティーは本当に最高だ」

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 17年6月にベンフィカからGK史上では最高額(ポンド換算で)となる3500万ポンド(約49億円)でマンチェスター・Cに引き抜かれたエデルソンは、日進月歩の勢いで進化を遂げてきた。そんな"最後尾のレジスタ"とも称される27歳のブラジル代表GKをグアルディオラは、こうも評した。

「彼は多くのスタッフやチームメイトたちから評価されていて、本当に傑出したパーソナリティを持っているんだ。そして信用を勝ち取るために、試合に勝ち、タイトルをもたらすことが重要だということも理解している。あの年齢でね」

 自らが獲得を望んだ愛弟子を絶賛したグアルディオラ。その存在は、マンチェスター・Cにあっても唯一無二と言えるのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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