【三浦泰年の情熱地泰】欧州王者との対戦すら叶わず…パルメイラス敗退に失意の僕と、喜ぶブラジルの友人たち

2021年02月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

久々のラジオ出演で南米サッカーについて語ることになっていたが…

初の世界一を目指したパルメイラスだったが、準決勝でメキシコのティグリスに敗れてしまった。(C) Getty Images

「パルメイラス(パウメイラス)が準決勝で負けた」。

 ブラジルに留学を経験し、トヨタカップ時代からクラブワールカップになっても、何故か南米を応援する僕にとっては恥ずかしいの一言だった。

 かたやヨーロッパ代表のバイエルンはしっかり優勝し、またブラジルとドイツの差を見せつけられる形になった。

 クラブワールカップになってからの優勝回数と言えば、ヨーロッパが12回に対し、南米は3回。

 今回は、サンパウロ州のビッグ4のなかで、まだ世界一を経験したことのなかったパルメイラスだっただけに、期待もしていたので残念でならない。

 結局、バイエルンの優勝でヨーロッパが13回となった。

 そして、久しぶりにラジオ出演の依頼をもらい、何のネタかと思えば南米サッカー情報をラジオで話をしてほしいということだったので、このクラブワールカップの決勝がパルメイラスとバイエルンであることを想定して打ち合わせをしていただけに、準決勝の敗退は情けない思いでもあった。

 もちろんサッカーは何が起こるか分からないスポーツであり、世界の差は接近している。 パルメイラスを破って決勝に進出したメキシコの「ティグレス」の闘いも讃えなければいけない。

 ラジオの出演は見送りにはならず、2月9日朝に放送されたが、南米の情報が入りづらい日本で南米サッカーを取り上げてもらえたのは、ありがたいことであった。

 僕も2019年に日伯を繋げるというコンセプトで株式会社EMAという会社を立ち上げながらも、コロナにより昨年の1月から日本滞在となり、なかなか交流を促す活動が出来なくなっていた。

 そんな中で南米サッカー、ブラジルサッカーを伝える事の出来る機会をもらい、2014年ワールカップカップ準決勝で、1-7で負けたトラウマを払拭するためにも、因縁のブラジルvsドイツの対決を楽しみにしていた。

 それが闘う前に実力の差は明らかとなり、朝方、テレビ放送を後半から観戦。焦って前に長いボールを蹴るパルメイラスを思い出すと、ラジオのテンションもダウン気味になりがち、それでも南米サッカーの話題をしっかり聴いてくれたラジオリスナーに感謝である。

 実際に8分間弱くらいの時間だったので、思うように南米の置かれた状況、サッカーと日本との違い、コロナウイルス感染の影響など上手く伝えられたか分からないが、打ち合わせを入れて僕自身も整理したことを考えると、良い時間をラジオの制作の方と共有できたなと感じている。
 

次ページ終盤も何の策もなく、単調な攻撃。延期による日程変更も影響か?

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