「スクデットを逃したらインテルは大失敗」“悪童”カッサーノが古巣2クラブに赤裸々発言!ミラン戴冠なら「ドゥオーモにズラタンの像を」

2021年02月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「コンテが望む全ての選手を買い与えたのに…」

「39歳で同じことをできる選手はいない」とかつての同僚であるイブラヒモビッチ(右)を絶賛したカッサーノ(左)。(C)Getty Images

 セリエAは21節まで消化されたが、依然としてミランが首位を守っている。これを同じミラノのライバルであるインテルが僅差で、そして調子を上げているユベントスが追っている状況だ。

 昨年1月にズラタン・イブラヒモビッチが8年ぶりの復帰を果たしたのをきっかけにチーム力が向上し、今シーズンは開幕戦から第15節まで無敗をキープ(シーズン跨ぎでは27戦連続無敗)。16節でユベントスに1-3、19節にはアタランタに0-3と完敗を喫した際には、いよいよ息切れかとも思われたが、その後も持ちこたえている。

 クラブのレジェンドであり現在はテクニカルディレクターを務めるパオロ・マルディーニでもさえも「期待していなかった」(昨年12月のコメント)という好成績。過去10年間での優勝確率が8割に達するという「冬の王者(首位での折り返し)」にも輝き(2010-11シーズン以来)、ミラニスタの希望も高まっていることだろう。

 そんな中、現在はコメンテーターとして歯に衣着せぬ物言いで人気を博すアントニオ・カッサーノが、Twitchの番組『Bobo TV』において、「ミランは今季、信じられないようなシーズンを送っている」と語り、2010年から2年間在籍し、スクデットも獲得した古巣の快進撃に称賛を送っている。

 ただ、かつての"悪童"は、セリエAを制するのはミランのライバルであるインテルでなければならないと主張する。

「彼らには勝つ義務がある。インテルは昨夏、アントニオ・コンテ監督が望む全ての選手を買い与えたのだから。すでに彼らは、欧州の戦いからは除外されている(チャンピオンズ・リーグのグループステージで最下位敗退)。これでスクデットを勝ち取れないのなら、大きな失敗と言えるだろう」

 さらにライバルを引き合いに出し、こう続けた。

「ミランは"1.5ユーロ(約185円)"をかけただけだ。これで彼らがタイトルを獲得するとすれば、インテルにとってはまさに"ぼろ負け"ということになる」

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 実際にはミランは昨夏、選手補強に2800万ユーロ(約34億円)ほどを費やしているが、同時に売却によって4900万ユーロ(約60億円)を得ている。ちなみに補強額1億ユーロ(約120億円)のインテルの収支は1800万ユーロ(約22億円)ほどのマイナスだ。

 こうした状況でミランが10年ぶりとなるスクデットを獲得した場合、その最高殊勲者となるのがイブラヒモビッチであることに、カッサーノも異論はない。

「彼はたったひとりで、そしてわずか1年で、リーグの構図をひっくり返してしまった。サッカーの歴史において、彼の年齢(39歳)で同じことをできる選手はひとりもいないだろう」

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