J1選手でも審査が通らない?三浦泰年氏が「サッカー業界専門」住宅ローンを謳う企業のトップを直撃!

2021年02月10日 長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

【三浦泰年×経営トップの無限トーク】第2回 FBモーゲージ株式会社 代表取締役社長 根石高宏氏

対談を行なった三浦泰年氏とFBモーゲージ社代表取締役社長の根石氏。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

『サッカーダイジェストWeb』で連載コラムも好評の元日本代表DF、三浦泰年さんが企業経営トップを直撃する連載企画。自らも日本とブラジルをはじめとした多文化交流を企画する会社を経営する三浦さんが、毎回独自の視点でビジネス展開を図る起業家に話を伺う。第2回は、大宮を拠点に住宅ローンを扱う「FBモーゲージ株式会社」を経営する根石高宏氏にご登場いただいた。

――◆――◆――

――根石社長と三浦さんはどのようなきっかけでお知り合いになったのですか?

根石「うちの外部顧問をやっている方が三軒茶屋のバーに連れて行ってくれた時に、近くにお住いのヤスさんに連絡を取って紹介してくれたんです。夕食をとられていたようなんですが、来てくださって」

三浦「そこで紹介してもらって、翌日が大宮で試合の解説だったんだけど、本社が大宮だというので試合前に会社を訪問させてもらい、いろいろと今やっている業務などを教えてもらったよね。夜は誘われても出ないことが多いんだけど、貴重なお話が聞けたので行って良かったですよ」

根石「ありがとうございます! 僕もぜひお会いしたかったので嬉しかったですね。やはり小さい頃から見てきた方なので」

三浦「サッカー少年だったんだ?」

根石「部活でプレーしたのは高校時代なんですが、小学校の時からサッカーや野球とかいろんなスポーツをやっていて、中学でもサッカー部の友人たちとよく遊んでいてOB戦などにも出させてもらっていました」

三浦「それは大宮で?」

根石「いえ、長野なんです。地元は東京なのですが、小さい頃に長野に引っ越してそれから高校を卒業後、芝居をやるために東京に出てきました。ただ、養成所に入って24歳までは続けようと努力したんですが、芽が出ずに……。そこから演歌歌手のマネージャーをやらせてもらい、ここではマネージメントを勉強させてもらいました。そのあと不動産マンション販売の営業をゼロからやり、その後現在携わっているフラット35というビジネスで家を買いたいお客さんのローンのお手伝いをするという仕事をやって6年前に独立しました」

三浦「高校を出てから、本当にいろんな道を歩んで現在に至っているんだね。そのフラット35というのは、どんな商品なんでしょう?」

根石「国がやっている全期間固定金利の住宅ローン(※返済期間が最長35年、保証料が不要などの利点がある)で、我々は取引先の不動産会社さんがフラット35を組む時に審査の入口となる役割を担います。そこで家を購入したい方に、ローンが通るようにこんな組み立てがいいですよと提案をしていくんです。フラット35はどちらかというと、転職したばかりの方や経営者、個人事業主の方など、銀行では現段階で通らない、あるいは通りづらい方が利用する傾向があります。実際にうちも立ち上げてから、スポーツ選手やエンターテインメント業界の方にも来ていただいて、昨年からは「サッカー業界専門」の住宅ローンと謳って動き出しています。フットサルスタジアムのネーミングライツや将来を見据えるサッカー選手のサポートなどもやっていますが、住宅ローンのファイナンスとアスリートを組み合わせたビジネスなども、プロモーションとしてやらせていただいています」

三浦「プロ選手にはありがたいね。正直、契約で明日どうなるか分からないスポーツ選手という職業において、仰る通り銀行でお金を借りるのはなかなか難しい。審査が通らないんですよ。根石君のように考えている若い経営者がいるのは嬉しいですね」
 

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