サウサンプトンに南野拓実がもたらしたものとは? 同僚MFが指摘する“光明”「いい意味で飢えているから…」

2021年02月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

いきなり目に見える結果を残した新助っ人

難敵ニューカッスルからゴラッソをねじ込んだ南野に、同僚MFが賛辞を贈った。 (C) Getty Images

 入団から1週間――。南野拓実は、新たな仲間たちのハートを鷲掴みにしている。

 去る2月6日に開催されたプレミアリーグ第23節のニューカッスル戦で、スタメン入りをしてサウサンプトン移籍後初出場を飾った南野は、29分に反撃の狼煙となるゴールを決めた。絶妙なトラップから敵エリア内を突破し、冷静にニアサイドを打ち抜く巧みな一撃だった。

 9人の相手を攻めあぐねたサウサンプトンは2-3で敗戦。プレミア5連敗と泥沼からは抜け出せなかったものの、"新助っ人"として早々に目に見える結果を出したサムライ戦士がチームの数少ない光明になったことは間違いない。

 そんな南野の評価は高まる一方だ。「あのクオリティに疑いの余地がないね」と褒めるのは、同僚のネイサン・レドモンドだ。

 卓越したテクニックと持ち前のスピードで、サウサンプトンの攻撃を牽引する26歳のイングランド代表MFは、地元紙『Daily Echo』の取材で、「彼は落ち着いていて、この数日の練習でもクオリティの高さを見せている」と語っている。

「タクミは人間的にも素晴らしいし、とてもナイスガイだ。土曜日に素晴らしいゴールを見せてくれた。ああいうプレーを僕らは最も必要としていたし、これからもやっていってほしいね」

【動画】相手MFの退場を呼び込んだ南野拓実のドリブル! ニューカッスル戦のハイライトはこちら
 ニューカッスル戦で左サイドハーフとして抜擢された南野は、今後も中盤の攻撃的ポジションでの起用が濃厚視されている。それだけにレドモンドともレギュラーを争うことになる。

 だが、サウサンプトン入団5年目の中堅MFは、南野の到来による競争を好意的に受け止めている。

「ミナミノはプレーするためにここにやってきたから、いい意味で飢えている。だから競争を提供してくれる存在だ。僕と彼以外にも、スチュアート・アームストロング、セオ・ウォルコット、ムサ・ジェネポ、チェ・アダムス、ダニー・イングスと、今のチームの攻撃陣には多くの選択肢がある。とくに若い選手はいきいきとしているね。その中で僕らは、全員が最良の機会を得る必要がある。それにはまず、試合で守備面のサポートをしっかりやれることが不可欠だ」

 日増しに期待値を高めている南野。その存在は、プレミアリーグで苦しむチームにあって、ますます貴重な存在となりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】相手MFの退場を呼び込んだ南野拓実のドリブル! ニューカッスル戦のハイライトはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事