「どこで使うのか迷う」「ジョーカーだ」冨安健洋の“ユーティリティ性”を指揮官&地元メディアが称賛!「市場価値は37億円超え」と報道

2021年02月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

2人のCB獲得で右SB起用が増えるか

当初は厳しい声も少なくなかったCBでの評価も高まっている冨安。 (C) Getty Images

 現代サッカーにおいて、ユーティリティ性は重要な要素だ。複数のポジションをこなせる力は、選手の価値を大きく高める。

 ボローニャで冨安健洋が評価される一因も、このユーティリティ性にある。1年目の昨シーズン、右SBで冨安が守備の国における地位を確立したのは周知のとおりだ。そして今季、シニシャ・ミハイロビッチ監督は本職のCBに冨安をコンバートした。

 もちろん、冨安は右SBでのプレーを忘れたわけではない。むしろ昨年末からはチーム事情もあり、サイドでのプレーが増えてきた。直近のリーグ戦9試合のうち、CBで先発したのは3試合だけだ。そして、サイドでも中央でも、冨安の評価は右肩上がりが続いている。

 ボローニャ専門サイト『tuttobolognaweb.it』が伝えたところによると、地元紙『il Resto del Carlino』が、その冨安のユーティリティ性を評価した。「ミハイロビッチのジョーカー」と、指揮官にとって日本人DFが貴重な駒になっていると伝えている。記事によると、冨安の市場価値は、すでに3000万ユーロ(約37億5000万円)に達しているという。

 冨安の存在は、ミハイロビッチにとって"頭痛の種"のひとつだ。もちろん、悪い意味ではない。冬にアダマ・スマオロ、バレンティン・アントフと2人のCBを獲得したことで、選択肢が増えたため、指揮官は起用法に頭を悩ませているからだ。

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『TUTTOmercatoWEB』によると、ミハイロビッチは2月6日の会見で、冨安の右サイド起用が増えるか問われると、「トミヤスは最終ラインのすべての役割をこなせる」と話した。

「ほかの選手の肉体的な調子も踏まえ、試合ごとに検討していく。今は選択に困るね」

 冨安の評価がうなぎのぼりな一方で、ボローニャは直近の11試合で1勝と苦しんでおり、降格圏に5ポイント差の16位と危機が騒がれている。19位パルマとの7日の一戦は、勝利が求められる大事な試合だ。冨安はクリーンシートで貢献できるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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