「タイトルにはほど遠い」チェルシー新監督のトゥヘル、初陣後に何を語った? 「現実的にならなければ…」

2021年01月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

選手たちには「失望することはないと伝えた」

パリSG時代にも指導したチアゴ・シウバと抱擁を交わすトゥヘル。 (C)Getty Images

 白星発進とはいかなかった。だが、トーマス・トゥヘル新監督は、手ごたえを感じているようだ。ただし、過度な期待は禁物とも強調している。

 1月27日のプレミアリーグ第20節で、チェルシーはウォルバーハンプトンと0-0で引き分けた。フランク・ランパード前監督の後を継いだトゥヘル体制は、初陣を白星で飾れなかったが、1ポイントを手にしたかたちだ。

 正式に就任が発表されたのは、試合前日だった。英衛星放送『Sky Sports』によると、トゥヘルは試合後の会見で「(勝てずに残念かといえば)イエスだ」と話している。

「選手たちの努力から、勝利にふさわしかった。だが、ドレッシングルームでは、失望したり、疑問を抱いたりするような余地はまったくないと全員に伝えたよ」

 トゥヘルは「エネルギーという点でパフォーマンスにはとても満足している」と続けた。

「われわれはかっちりしていたし、有数の危険なチームを相手に危険なカウンターを許さなかった。非常によく組織され、勇敢で、チームとして攻守両面で勇気あるプレーをしたよ。ベンチからは良いインパクトだった。選手たちはとても良い試合だったよ。ハードワークだった。決してインテンシティを失わなかったのはうれしいね。これが出発点なら、どこまでいけるか楽しみだ」

【動画】就任直後のトゥヘルが初陣を飾ったウルブス戦のハイライト
 
 ただ、チェルシーは首位マンチェスター・シティに11ポイント差の8位だ。チャンピオン・リーグ出場権が得られる4位ウェストハムまでも5ポイント差がある。トゥヘルは「タイトルにはほど遠い。現実的にならなければ」と強調した。

「チェルシーとはタイトル挑戦を期待して契約するものだ。それは明確だよ。同時に、現実的にならなければいけない。4位までの間もポイント差があり、多くのチームがいるんだ。日々細部に取り組んでいかなければいけない。そしてプレーを進化させないと。そうすればポイントはついてくる」

「われわれには、あらゆるリーグ、あらゆる大会で、どこが相手でも苦しめられる力のスカッドがある。できるだけ早くそのレベルにチームを導くのがわたしの仕事だ」

 レジェンドを切ってまで招聘した新監督の下で、チェルシーは浮上できるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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