“失態”続きのローマが監督解任か?フィオレンティーナ、カリアリにも政権交代の可能性

2021年01月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ラツィオとのダービーに0-3で敗戦

イタリアで解任報道が出始めたローマのフォンセカ監督。(C)Getty Images

 ローマのパウロ・フォンセカ監督が解任の危機に瀕している。

 18節にラツィオとのローマ・ダービーに0-3と完敗し、その4日後に行なわれたコッパ・イタリア5回戦では、スペツィア相手に延長戦で敗退(2-4)。しかもスペツィア戦では、交代ルールの5人を超える6人目を投入したため、2-4の敗戦ではなく、0-3の不戦敗扱いになる可能性もあるという。
 
 今シーズンの開幕戦(ヴェローナ戦。試合は0-0)では登録外の選手を起用して不戦敗(0-3)の裁定を受けており、またも失態を晒したローマ。17節ではインテルと引き分けて3位の座を守っていたが、ラツィオ戦、スペツィア戦での連敗を受けて、フォンセカ監督の解任報道が過熱し始めた。
 
 伊紙『Corriere dello Sport』は、前ユベントス監督のマウリツィオ・サッリや、そのサッリの前任者のマッシミリアーノ・アッレーグリ、2019年5月にインテルの指揮官を退任したルチャーノ・スパレッティが候補に挙がっていると報じた。もしスパレッティが就任すれば、ローマの監督は3度目となる。
 
 監督交代はローマの他にもあるかもしれない。7節後にジュゼッペ・イアキーニを解任してチェーザレ・プランデッリを呼び寄せたフィオレンティーナも、そのひとつだ。イアキーニ時代は7試合で2勝2分け3敗だったが、プランデッリ監督になっても11試合で2勝4分け5敗と上昇の兆しが見られない。

 しかも18節はナポリに0-6と大敗しており、『La Repubblica』紙は、「もし次の19節で最下位のクロトーネに敗れれば、政権交代が検討される」と伝えた。同紙は、現在も給料を支払い続けているヴィンチェンツォ・モンテッラ(19-20シーズンの途中に解任)か前任者のイアキーニの復帰を示唆している。
 
 また、カリアリのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督の首も危ない。17位のカリアリは、14~18節とコッパ・イタリアを合わせて6連敗中。近日中の解任はないようだが、すでに後任として、19-20シーズンの途中にトリノを追われたワルテル・マッザーリ、同じく19-20シーズンの途中でスパルを解任されたレオナルド・センプリチの名前が取り沙汰されている。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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