現役引退のフランクフルト主将が行なった“ユニホーム交換”が話題沸騰!「サッカーでこんなことが起こるとは…」

2021年01月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼の引退理由も超尊敬に値する」

引退試合にフル出場し、勝利に貢献したアブラアム。(C)Getty Images

 現地時間1月17日、ブンデスリーガ第16節が行なわれ、フランクフルトはホームでシャルケと対戦。この試合で現役引退となったDFダビド・アブラアムが取った、ある行動が注目を集めている。

 アルゼンチン出身のアブラアムは、母国クラブでプロキャリアをスタート。その後2007-08シーズンのヒムナスティック(スペイン)への移籍を皮切りに、バーゼル(スイス)、ヘタフェ(スペイン)、ホッフェンハイム(ドイツ)と欧州を転戦。フランクフルトには2015-16シーズンから加入し、持ち前のスピードと対人戦の強さで主力に定着すると、2016年からはキャプテンも務めていた。

 そんな34歳は、昨年11月に突如として現役引退を表明。理由は家族のいる母国へ帰るためだった。クラブ側は説得を試みるも、コロナの大流行以来、顔を合わせる機会がより限定されたなかで、「子どもの成長を見るのは何事にも代えられない」と固辞。2か月後のシャルケ戦がラストマッチと発表していた。
 
 迎えた引退試合。長谷部誠らとともに先発した背番号19は、フル出場でチームの3-1での勝利に貢献。引退に花を添えた。そして、世界中から熱視線を浴びているのが、試合後の"ユニホーム交換"だ。

 お互いの健闘を称え、選手同士が行なうのは見慣れた光景だが、アブラアムが向かった先はなんとレフェリー。笑顔で会話を交わすとシャツを脱ぎ、リスペクトも意味を込め、互いの"戦闘服"を交換したのだった。

 微笑ましい1シーンに、SNS上でもコメントが続々と寄せられている。

「美しい」
「なんて素晴らしい瞬間なんだ」
「サッカーを何10年も見てきたなかで初めて見た」
「最高のスポーツマンシップ!」
「彼の引退理由も超尊敬に値する」
「スポーツを愛さないわけがない」
「サッカーでこんなことが起こるとは思ってもみなかった」

 最後は胴上げで送り出されたアブラアム。チームメイト、ファン、そしてレフェリーからも愛された偉大なキャプテンだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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