ミランが「フランス産の逸材」をダブル獲得か? 10年ぶりのスクデットに向け戦力強化へ

2021年01月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

補強箇所はCBとセントラルMF

ミランが今冬獲得を狙うシマカン(左)とコネ(右)。(C)Getty Images

 15節を終えたセリエAで首位に立っているミランが、10年ぶりのスクデット獲得に向けて、今冬の移籍市場で戦力強化に動きそうだ。
 
 いわば2大強化ポイントが、怪我人も出て層が薄くなっているCBとセントラルMF。移籍マーケットのエキスパートである『スカイ・イタリア』のジャンルカ・ディ・マルツィオ記者によれば、両ポジションでフランスの逸材をメインターゲットにしているという。
 
 CBのターゲットはストラスブールのモハメド・シマカン。ギニア系フランス人の20歳で、守備力に加えてビルドアップ能力が高く評価される新星だ。チェルシーやトッテナム、エバートン、RBライプツィヒなどとの争奪戦を制すべく、ミランはまずシマカン本人と合意。さらに、移籍金は1500万ユーロ+ボーナス300万ユーロを用意した。ストラスブールの要求は1800万ユーロ+ボーナス300万ユーロで、この残り僅かなギャップが埋まるかが注目される。
 
 一方、セントラルMFはトゥールーズ(フランス2部)のクアディア・コネの獲得に希望。コートジボワール系フランス人の19歳で、ダイナミズムとテクニックを兼備する知られざる逸材だ。こちらもリーズやウェストハムとの争奪戦になっており、ミランは移籍金600万ユーロを用意。1000万ユーロを求めているトゥールーズとの交渉を続けているようだ。
 
 シマカンもコネも国際的には名の知れた選手ではないが、世界中に太いパイプを持つスカウト責任者のジェフリー・モンカダが潜在能力を見定め、TDのパオロ・マルディーニが口説き落とすという手法で、ここ1年半のミランは若手の獲得・育成で大きな成果を上げてきた。テオ・エルナンデズ、ラファエウ・レオン、ピエール・カルル、アレクシス・サーレマーケルス、イェンス・ペッテル・ハウゲなどがその代表格だ。
 
 はたして、2月1日まで開いている冬の移籍マーケットで、ミランはフランス産の逸材をダブル獲得できるのか。交渉の行方が注目される。

【動画】絶好調ミランの2020年スーパーゴール集はこちら!
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

次ページ【動画】絶好調ミランの2020年スーパーゴール集はこちら!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事