ミランを救ったのは、21歳の逸材FWラファエウ・レオンのゴラッソだった。
 
　１月３日のセリエA15節でベネベントと対戦したミランは、エースのズラタン・イブラヒモビッチと司令塔のイスマエル・ベナセルを怪我、左ＳＢのテオ・エルナンデズを出場停止で欠く苦しい布陣だった。
 
　それでも15分にフランク・ケシエのPKで先制したが、33分にサンドロ・トナーリが一発レッドカード。ミランは１人少なくなり、ベネベントの猛攻を受けた。
 
　後半も数的不利ゆえ苦しい展開が続くが、49分にレオンがスーパーゴールを決める。カウンターからアンテ・レビッチが左サイドにパスを出すが、球足が長く相手のCBとGKのほうが有利なコースに。しかし、右サイドから猛然と斜めにダッシュしたレオンがこれに後方から追いつくと、すぐさま振り向いて右足でループシュート。ボールは飛び出していたGKの頭上を越え、サイドネットに吸い込まれた。
 

　ミランに２－０勝利、そしてセリエA首位堅持をもたらしたこのゴラッソは、SNSを中心にファンの反響を呼んだ。
 
「なんて美しいゴールだ」
「すごいスピードとテクニック」
「ミランの新しいスーパースターだ」
「レビッチのパスが酷かったのに、レオンがゴールに変えた」
「スローで見ると、シュートを打つ時に笑ってる。なんて選手だ」
「無観客試合じゃなかったら、ファンが総立ちだっただろうね」
「ポルトガルの未来だ」
「イブラヒモビッチも喜んだだろう」
 
　20年12月20日のサッスオーロ戦では、欧州５大リーグ最速となる「キックオフから6.76秒ゴール」を決めて話題となったレオン。続く１月６日のユベントス戦もイブラヒモビッチは欠場予定だけに、このポルトガルU-21代表FWの活躍に期待がかかる。
 
【動画】レオンのベネベント戦ゴラッソはこちら！

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部