【主な日本人欧州組の前半戦通信簿|FW編】ほぼ満点の出来だった“ジャガー”! 南野&大迫の森保ジャパン主軸コンビは辛口評価…

2020年12月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「心構えは常に最高」だった南野

南野(左上)、大迫(右上)、武藤(左下)、岡崎(右下)は、なかんかゴールが挙げられず苦闘が続いた。 (C) Getty Images

南野拓実(リバプール/イングランド)――40点(やや不満が残る)
【2020-21シーズン成績】
プレミアリーグ=8試合・1得点・0アシスト
リーグ・カップ=2試合・2得点・1アシスト
チャンピオンズ・リーグ=4試合・0得点・0アシスト
コミュニティシールド=1試合・1得点・0アシスト


 もがいた前半戦だった。プレミアリーグ開幕前に開催されたアーセナルとのコミュニティシールドで、イングランドでの公式戦初ゴールをマークしてレギュラーシーズンでの飛躍を感じさせたが、新戦力ディオゴ・ジョッタの台頭もあって出場機会が限られた。

 モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネという強力3トップの牙城はやはり崩せなかった。「心構えは常に最高レベル」と語るユルゲン・クロップ監督の言葉にもあるように、不慣れな中盤にも意欲的に取り組む姿勢は評価に値する。

 だが、日本代表の10番が1ゴールでは物足りない。徐々にスピーディーなイングランド・サッカーへの慣れも見せ始めているだけに、後半戦での奮起に期待を込めて40点とした。

大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)――30点(不満が残る)
【2020-21シーズン成績】
ブンデスリーガ=10試合・0得点・1アシスト
DFBカップ=1試合・0得点・0アシスト


 エース格のCFニクラス・フュルクルクが負傷離脱している中、チーム内競争で後れをとり、開幕戦から約2か月半もスタメンから外れる厳しい時期が続いた。ウインターブレイクまでに1ゴールも記録できなかったのは、ブンデスリーガ1部初参戦の2014-15シーズン以降では初。プレータイムが純粋に短かった事情(451分)に加え、10節シュツットガルト戦で決定機を逸するなど、ここぞという場面でのシュートミスも痛かった。

 とはいえストライカーの後方(2列目)でボールを引き出し、チャンスメークする力は依然として低くない。9節以降の5試合中4試合に先発と、フロリアン・コーフェルト監督からの信頼もふたたび深まりつつある。年明けからの巻き返しに期待だ。
岡崎慎司(ウエスカ/スペイン)――30点(不満が残る)
【2020-20シーズン成績】
ラ・リーガ=11試合・1得点・0アシスト
コパ・デル・レイ=0試合・0得点・0アシスト


 念願のスペイン1部の舞台で開幕から5試合連続でスタメン出場したものの、ノーゴール。5節のエルチェ戦ではハムストリングを痛めて、無念の途中交代となり、4試合の戦線離脱を余儀なくされた。

 その間にラファ・ミル、サンドロ・ラミレスというライバルたちが結果を残したこともあり、復帰後もベンチスタートが続いたが、12節のグラナダ戦で途中出場から圧巻のループシュートを決めて待望の初ゴール。再びポジションを奪い返した。直近のレバンテ戦で得点に絡むなど調子は上向きで、後半戦でゴールラッシュを見せてほしい。

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