「言い訳が多すぎる」インテルOBの“悪童”カッサーノが指揮官コンテを酷評!「だから欧州で勝てないんだ」

2020年12月18日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

首位に1ポイント差と迫る好調インテルだが…

古巣を指揮するコンテ監督を酷評したカッサーノ(左)。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグでグループ最下位に終わり、欧州の舞台から姿を消したアントニオ・コンテ監督率いるインテルだが、国内ではセリエAで5連勝を飾った。首位ミランに1ポイント差と、クリスマス休暇を順位表の頂点で迎える可能性も期待されている。

 だが、インテリスタである元イタリア代表のアントニオ・カッサーノは、コンテに不満があるようだ。

「自分はインテリスタだから残念だが、今のインテルが偉大なチームではないと分かる。なぜか。偉大なチームは、相手が数的不利になれば、試合は終わりだ。追加点のために攻める。だが彼は5-4-1にして何を言った? シュートを打たれたくなかった、試合を終わらせたかったと言った」

 インテルは12月16日、セリエA第12節でナポリに1-0で勝利した。終盤にロメル・ルカクのPKで先制し、判定への抗議でロレンツォ・インシーニェが退場したナポリを相手に逃げ切ったかたちでの白星だった。

 イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、カッサーノはクリスティアン・ヴィエリのツイッチの動画チャンネルの中で「アイデアがないと言われると、彼はすぐに怒る。インテルが苦しんだと言われると、彼は結果が大事という。矛盾している。ひとつ尋ねたら別の返答だ」と述べた。
 
 さらに、カッサーノは「だからまた欧州の話に戻るんだよ。ドイツやフランスの3、4位相手に勝てなかったり、苦戦する。そういう考えだからだ」と続けている。

「コンテは自分にとても素晴らしいチームがあると理解し、勇気を出して、面と向かって大胆に勝負しなければいけない。毎回合わせるんじゃなくね。言い訳が多すぎる。こういう考えは好きじゃない。数的優位なら攻めて試合を終えないと。ボールを持ち、回さないと。私はそう考える。それが偉大なチームだ」

 現役時代は様々な言動で悪童と言われたカッサーノだが、最近では歯に衣着せぬ発言でイタリア・サッカー界を分析している。今回の批判を、コンテはどのように受け止めるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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