<2020ベストヒット!>大久保嘉人が選ぶJ歴代ベスト11「憲剛さんは“別格”。ヒデさんは強烈だった」

2020年12月17日 サッカーダイジェスト編集部

サイドハーフはクラブでチームメイトだったふたり

赤く囲っているのが「MY BEST PLAYER」。大久保は「別格」と語る中村を選んだ。(C)SOCCER DIGEST

 2020年の名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、4月に『サッカーダイジェスト』本誌にて行なった「Jリーグ歴代ベストイレブン」企画からの記事だ。J1最多ゴール記録を持つ大久保嘉人が選んだ"マイベストイレブン"とは――。

記事初掲載:2020年4月27日

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 4月23日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代ベストイレブン」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に"マイベストイレブン"を選んでもらっている。人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、外国籍選手は3人まで。ここでは、J1最多の通算185ゴールを誇る大久保嘉人(東京V)の"マイベストイレブン"を紹介しよう。

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 一緒にプレーして頼もしかった選手を主体に選びました。なかでも(中村)憲剛さんは"別格"。川崎でも代表でもこれほど呼吸が合った選手は他にいない。川崎時代は常に一緒にいたし、今でも家族ぐるみで飯に行ったり、阿吽の呼吸で分かり合える仲です。すべてのパスが受けやすく、トラップしやすいんですよね。普段はサッカーの話はまったくしないし、ピッチ内でもあまりコミュニケーションは取らんけど、いつもイメージどおりのパスが来る。間違いなく最高のプレーヤーです。

 ディフェンスラインはいずれも代表でともに戦った選手。闘莉王さん、中澤さんのふたりは外せません。南アフリカ・ワールドカップで一緒にプレーしても、どちらもドシッと構えていて安心感があって、ヘディングが強い。世界で戦えるCBコンビでした。

 右のウッチー(内田)、左の長友の両SBも実績が示す通りワールドクラス。ウッチーはスピードがあるし、ボールを持ち運ぶ力が代表でも抜群でしたね。南アフリカ・ワールドカップでは長友に助けられましたよ。左ウイングの俺がボールを持った時に、「パスは出さないかもしれんけど、とにかく走れ!!」って言ったら、必ず追い越して囮役になってくれた。実際にパスはあまり出さなかったですけど、それだけでも相手は惑わされるからすごく有難い。ずっと上下動ができる彼の無尽蔵のスタミナは魅力ですね。
 他に代表で会った選手の中ではヒデさん(中田)も強烈でしたね。経験豊富で「俺についてこい」というリーダーシップがある。身体が強いし、プレーでみんなを引っ張ることもできる。代表で一番頼りになった人です。ただなにかオーラがあって、初対面の時に、当時20歳くらいだった俺はかなりビビっていたのを覚えています(笑)。

 サイドハーフに置いたのは、俺がクラブでチームメイトだったふたり。セレッソで同僚だった(香川)真司はドリブル、パス、シュート、なんでもできるから、間違いなくどのチームも欲しがる人材やね。左におれば、なんでもやってくれるんじゃないかなと思う。

 アキ(家長)は川崎時代に、常人離れしたキープ力が頼りになりました。「今ボールを持っておけよ」っていうタイミングで確実にボールを収められる日本人はなかなかいない。真司とアキのふたりがサイドにいれば、攻撃のレパートリーはかなり増えると思います。

【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!

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