【J1ベストイレブン】MVPは“チームを勝たせる点取り屋”!交代出場から流れを変えた2名も選出|12日開催分

2020年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

白星をゲットしたFC東京からも3選手をチョイス

【12月12日開催のベストイレブン】

 J1リーグは12月12日、各地で31節の1試合と32節の6試合を開催した。ここでは、12日に行なわれた試合からサッカーダイジェストWeb編集部が選定したベストイレブンを紹介していく。

 鹿島の点取り屋がその決定力を遺憾なく発揮し、週末開催の試合で唯一の複数得点を記録した。

 清水戦でフル出場した上田綺世は、立ち上がりに得た右CKからの流れで、混戦のペナルティエリア内でいち早くボールに反応すると、冷静にコースを狙いすまし4分に先制弾を挙げる。さらに12分、巧みな出足で相手ディフェンス裏に走り込むと、ファン・アラーノのパスを受け、GKをかわし追加点を奪った。上田は昨季のプロ初ゴールから得点を決めれば不敗(9勝1分け)を継続中。最終節までACL出場権獲得の望みをつなぐ貴重な勝点3獲得に大きく貢献した上田を今節のMVPとした。

 さらに鹿島からは2選手をピックアップ。小泉慶はピンチの芽を摘む機転の利いたプレーでディフェンスラインの強度を保ち、三竿健斗は90分を通してミスなく中盤を引き締め、安定した試合運びを可能にした。
 
 交代出場ながらゲーム展開を大きく動かした2選手もチョイス。札幌のアンデルソン・ロペスは個人技で持ち込んで強烈なシュートを沈め同点とし、逆転こそならなかったが、アディショナルタイムにも決定的なパスを通した。FC東京の紺野和也は停滞していたチームの攻撃を活性化し、ドリブルからチャンスを作ると決勝点をアシスト。

 週末の試合で勝敗が着いたのは2試合だけ。鹿島と共に白星を獲得したFC東京からはさらに2選手を選んだ。三田啓貴は、若手主体のチームを助け攻守で奮闘、決勝弾をアシストした。中村帆高は、チャンスに勇気を持って駆け上がり、J初ゴールとなる決勝弾を記録した。

 そのほか、再三のファインセーブでチームを救った浦和の守護神・西川周作、最終ラインで存在感を発揮した柏のDF山下達也、ゴールライン上で相手のクロスをクリアし、自らヘディングで得点も挙げた川崎のDF谷口彰悟、強度の高いプレスと自らも先制弾を決めた大分のMF野村直輝を選出した。
 

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