【神戸】酒井高徳が語る、絶対軸イニエスタの重要性「自分たちの攻撃で一番の武器」

2020年12月13日 サッカーダイジェスト編集部

「僕らの攻撃の舵取りをしてくれている」

前日会見に臨んだ酒井。蔚山現代との準決勝への意気込みとイニエスタの重要性を語った。(C)VISSEL KOBE

 ヴィッセル神戸の酒井高徳が12月12日、ACL準決勝の蔚山現代戦の前日会見に臨んだ。

「前回のラウンドで難しい戦いを勝ち抜いて、チームとしても良い雰囲気になっていると思います。ただ蔚山も予選から常に良いサッカーをして勝ち進んでいるというのは知っています。それでも僕らは優勝という言葉を掲げてやっている以上、すべてのチームを倒さなければいけない。自分たちがやってきたことを楽しんで、明日の勝利に向かって、チーム一丸となってやっていきたいなと思います」

 そう意気込んだ酒井に求められるのが、チームを牽引する役割。ドイツでのプレー経験やワールドカップ出場歴などの経験は、国際トーナメントで必ず活きるはずで、それをチームに還元する必要がある。

 酒井自身、「海外の選手と試合をする経験は、(チームの)他の選手よりもあると自負しています。そこで大事にしているのはコーチング。近くの選手と話をすることと、試合の展開を読んでチームに伝え、共有することはすごく大事にしています。

 また自分はDFなので、こういった国際大会でどういう守備をしなければいけないかを、すごく意識してやっています。そういった守備のところで、まずは自分がしっかり強く言って示せれば、チームを引っ張っていけるようなプレーができると思っています」

 そんな頼もしき酒井が「国際大会の経験は彼がチームで誰よりもある」と称賛するのがアンドレス・イニエスタだ。
 
「予選からもそうですし、トーナメントでもそうですけど、彼がどれだけ経験があるかを結果で示してくれていると思います。絶対的なチャンスを作れて、得点やアシストができるところに、アンドレスの経験が表われている。落ち着きとアイデアをもたらしてくれて、非常に僕らの攻撃の舵取りをしてくれていると思う。

 守備の部分では(郷家)友太や自分たちが身体を張って、良いバランスが取れている。アンドレスは自分たちの攻撃で一番の武器というのは間違いない。アンドレスが持っている試合を決定づける経験は、チームにもたらしてくれる大事なところかなと思います」

 ところがその絶対軸であるイニエスタは現在負傷中で、次戦の出場が懸念視される。準々決勝の水原三星戦で、右太ももの怪我を押して出場すると、PK戦のキック後に足を押さえながら苦悶の表情を浮かべるシーンも見られた。

 三浦淳寛監督は「ここからは本当にチームの総力戦」と言うが、ひとりで試合を決定づけられるイニエスタが欠場となれば、そのダメージを最小限に抑えるために、まさにチーム総動員で臨む必要がありそうだ。

 そして、なおさら酒井の豊富な経験と冷静な判断が求められることになるだろう。神戸はこの山場を乗り越え、決勝にコマを進められるのか。蔚山現代との準決勝は13日の19時(日本時間)にキックオフ予定だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部
 

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