「読み間違えている」元イタリア代表FWが指摘した、CB冨安健洋の課題とは?

2020年12月10日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「いまのCBは非常に難しい役割だ」

イタリア代表経験もあるバッザーニ(右)がCBの冨安に言及した。 (C)Getty Images

 強靭な肉体のロメル・ルカクに肉弾戦から先制点を許し、速さが武器のアシュラフ・ハキミには背後のスペースを突かれて追加点を献上した。ボローニャの冨安健洋にとって、厳しい試合だった。

 ボローニャはセリエAの前節、インテルに1-3と敗れた。失点に絡んだ冨安は、地元メディアから厳しい評価を受けている。特に指摘されているのが、CBとしての適性だ。

 CBが本職の冨安だが、イタリアでは右SBとして好パフォーマンスを披露した選手と評価されている。それだけに、CBでは通用しないのではないとの論調も少なくない。

 だが、ボローニャユース出身の元イタリア代表で、現役時代はストライカーだったファビオ・バッザーニは、『il Resto del Carlino』のインタビューで、CBとしてプレーする難しさにも言及している。

【動画】バッザーニが冨安の動きをに注文をつけたサンプドリア戦の失点シーンはこちら
 
 バッザーニは「ほぼ完璧なスタートでも、モーテン・トルスビーの得点場面のように、鍵となる場面で読み間違えている」と、第8節サンプドリア戦での失点場面が、課題のひとつを表すと指摘した。

 そのうえで、バッザーニは「SBでのシーズンを経て、CBに適応しているところだ」と続けている。

「今のプレーの仕方から、CBは非常に難しい役割だ。全員がより攻撃する。DFは頻繁に1対1となるんだ」

 守備の国イタリアで失点が続けば、DFは酷評される。だが、ボローニャOBの元イタリア代表ジャンルカ・パリュウカは先日、「今は浮き沈みがある段階。成熟の過程の一部」と話した。冨安はさらに経験を積んでいる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】冨安が吹っ飛ばされる!ルカク衝撃のゴールシーンはこちら

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