「自分にはサッカー以上の存在、残念だ…」イブラヒモビッチがマラドーナへの想いを告白「10番の象徴だった」

2020年11月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「すべての選手にとってのシンボル」

自らを神と呼ぶイブラヒモビッチ(右)にとっても、マラドーナ(左)の存在は特別だったようだ。(C)Getty Images

 自らを神と称する男にとっても、ディエゴ・マラドーナは絶対的に偉大な存在だった。

 ミランのズラタン・イブラヒモビッチが、イタリア衛星放送『Sky Sport』での元同僚マッシモ・アンブロジーニのインタビューで、11月25日に死去したディエゴ・マラドーナに言及した。

 インタビューの放送は12月4日だが、Sky Sportは11月27日にその一部を明かした。その中で、イブラヒモビッチは「背番号10と言えば何を思う? マラドーナだ。彼は10番の象徴さ。マラドーナのために人々が10番のユニホームを着たがるんだよ」と話している。

「とても残念だよ。マラドーナは自分にとってサッカー以上だからだ。彼はレジェンドであり、多くの人が崇拝していた。自分は幸いにも彼と直接知り合うことができたよ。すべての選手にとってのシンボルだと思う」

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 選手としてのマラドーナに疑問を抱く者はいないだろう。一方で、ピッチの外では様々な言動が物議を醸した。だが、イブラヒモビッチは「彼がつねに正しい選択をしていたかは分からないが、すべて心からやっていた。だから世界中で愛されたんだ。彼はいつも同じだった」と強調している。

「今のモダンサッカーは、決して間違わないで完璧であろうとするアスリートたちの多くで成り立っている。だが、学んで成長するには間違わなければいけない。もちろん、わざと間違えようとするものではない。でも、だれだって生まれつき完璧なわけじゃないんだ」

「自分が見るに、マラドーナはすべてをハートでやっていた。だから彼はずっとナンバーワンなんだ。俺は、ピッチでやったことで彼を評価する。ピッチ外のことは、彼だけに関する話。だれだって好きなように生きる。ピッチでやったことで彼を覚えていかなければ。だからこそ、永遠に忘れられない」

 訃報を知った際も、イブラヒモビッチはSNSで「マラドーナは不滅」と投稿した。彼の、そして世界のサッカーファンの心の中で、マラドーナは生き続ける。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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