「レッドを逃れた…」D・オリヴェイラに対する上海申花MFの“残忍ファウル”に中国メディアも非難!「サッカーの悪役だ」

2020年11月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

斜め後ろからスライディングを炸裂させ…

試合を通してラフなマークを受けていたD・オリヴェイラ。 (C) Getty Images

 現地時間11月27日に中立地カタールで開催されたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第4戦で、前節に続いて中国の上海申花(2位)と対戦した3位のFC東京は2-1で勝利した。

 3日前の対戦では、痛恨のPK献上で0-1と敗れていたFC東京。負ければ、グループ突破が厳しくなるなかで、この日は序盤から高い集中力を維持してプレー。スコアレスで迎えた61分にレアンドロ、さらに82分に安部柊斗がゴールを決めてリードを奪う。

 86分にジョバンニ・モレノに豪快なシュートを決められるも、1点差を守り切ったFC東京が2位に浮上したこの一戦では、アクシデントも発生した。

 小さくない"騒動"が起きたのは、48分だった。

 敵陣右サイドで相手を振り切ったディエゴ・オリヴェイラが加速したところに、斜め後ろから上海申花のチン・ションがスライディングを炸裂。それもボールではなく足の裏から足首に飛び掛かるという信じがたい危険タックルを受けたD・オリヴェイラは立ち上がれずに担架で負傷交代を余儀なくされた。

 タイミング的にもボールではなく相手に向かうものであったため、退場が妥当と言えるプレーだったが、主審はチン・ションにイエローカードにとどめたのだ。
 
 ただ、負傷者が出た危険なプレーには、さすがの中国メディアも擁護できないようだ。スポーツポータルサイト『新浪体育』は、「上海申花は東京を首尾よく抑えていたが、チン・ションのプレーは危険なものだった」と綴っている。

「レッドカードをよく逃れられたと言えるプレーだろう。右サイドから果敢なドリブル突破を仕掛けたオリヴェイラに対し、チン・ションはシャベルを突き刺すようにして、相手をなぎ倒した。右足をダイレクトで蹴った彼の蹴りはあまりに強く、東京の助っ人FWはプレー続行が不可能になった」

 中国のファンからも上海申花のラフプレーには批判の声が上がっている。中国版ツイッターであるウェイボーには、「こういう残忍なファウルを許すべきではない」「彼はもともと気が荒いとはいえ認められない」「中国はこれが当然と思っているからダメ」「チン・ションは中国サッカーの悪役だ」「チン・ション=獣」といったコメントが寄せられている。

 決勝トーナメント進出に向けて大きな1勝を挙げたFC東京だが、頼みの助っ人FWの状態が気掛かりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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