【横浜】機動力に優れるボランチ和田拓也がイメージする“アジア戦略”

2020年11月26日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「相手のことが分かった状態で、やりやすさはある」

Jリーグでは、走行距離でリーグトップの14.03キロメートルを記録。圧倒的な活動量を活かしてチームを活性化させたい。(C)Y.F.M.

 素早くスペースを見つけてそこに入り込み、確かな技術を駆使してボールを動かす。豊富なスタミナも武器に要所でプレーに絡みながら、攻守をつないでいく。

 初のアジア制覇を目指し、ACLに参戦中の横浜にとり、機動力に優れるボランチの和田拓也は、標榜するアタッキング・フットボールを機能させるために欠かせない選手のひとりでもある。

「良いところで受けて、前を向く。その回数を増やせれば、必然的に得点できると思っています」

 ミドルゾーンで"くさび"となって、得点機をお膳立てする。求められるタスクを遂行できれば、チームの攻撃力はより威力を増すはず。

 焦点は、いかに良い状態でマイボールにできるか。アジアを舞台にした戦いで、それを実践するためのイメージはある。

「中国や韓国の選手は対人で前に強い選手が多い。日本だったら、ちょっと身体をぶつけながら、とかできるところを、けっこう潰されるイメージはあったので。マークにつかまらないでフリーになるというのはけっこう意識しました」
 
 ただ、その相手のマークも「かなりルーズになってくると思う」という分析だ。その隙を突いて「相手の背中だったり、浮きながら背後を取る」ことを狙う。「そういう動きにはついてこれない印象がある。そこでフリーに、前向きでボールを受けられるとは思っています」。

 先日の上海上港との再開初戦は1-0で勝利し、これでグループステージでは3連勝を達成。次節はまた上海上港との対戦となるが、チームとしては「相手のことが分かった状態で、やりやすさはあると思う」、個人としては「このへんならフリーになれるかな」とあたりもつけている。

 巧みな動き出しとパスワークでミドルゾーンを制し、チームを勝利に導くようなパフォーマンスを期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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