「ホンダをあと1年残留させ、引退後は…」ボタフォゴの会長選で3人の候補が本田圭佑への“処遇”で公約合戦!「こんな大物を使わない手はない」【現地発】

2020年11月20日 リカルド・セティオン

政治の選挙さながらのネガティブキャンペーンも

ファンからも支持されている本田への対応が会長選のポイントとなっているようだ。 (C) Getty Images

 ブラジルのクラブには、いわゆるオーナーは存在しない。チームは個人や企業が持つのではなく、ソシオ(会員)がお金を出し合って運営するというのが建前だ。だから会長はソシオ間から選挙で選ばれる。そして選ばれた会長が、副会長以下幹部の任命権を持つ。会長が変われば、チームの運営方針も全く変わってしまう可能性があり、監督や選手への影響も少なくない。

 本田圭佑の所属するボタフォゴはいま、この会長選の真っただ中で、チーム内は大混乱だ。なぜなら従来は現幹部のうちの誰かから会長が選ばれることが多いのだが、今回は誰一人として立候補をしていない。ご存知の通りボタフォゴは現在20チーム中19位。ふがいない状態にサポーターは激怒している。

 そしてその最大の要因は、無能な幹部たちにあると皆が思っているのだ。こんな状況下では、たとえ立候補しても受かる見込みはまずない。

【動画】ファン熱狂! 本田圭佑がブラジル全国選手権で決めた鮮やかなゴラッソはこちら
 会長に立候補するには、自身が3年以上ソシオであること、そして140人以上のソシオの支持を得ていること、借金がないことが条件だ。今回はこの会長選に3人が名乗りを上げている。キャンペーンは政治の選挙さながらの熱の入れようで、みな自分の党の名前を持ち、イメージカラーを持ち、おまけに足の引っ張り合いにも余念がない。3人が互いに、ライバル候補が不正をしていると訴え出ている。曰く、支持者名簿の中に実際しない者がいる、秘密の借金がある、買収を行っている、等々――。

 もちろん自分が当選した暁に何をするかという公約を掲げているが、面白いのは3人が3人とも本田の名前を挙げていることだ。

 候補者のひとりである弁護士のアレッサンドロ・レイテは、こうアピールしている。

「本田はセードルフ以来の大物外国人選手だ。世界的に名前も知られているし、なにより経験豊かで誠実で若い選手の手本となる。私は少なくともあと1年は本田にチームに残ってもらうようにしたい。そして現役を引退した後には、別な形でチームに残ってもらいたいと思う」
 

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