「1トップより中盤のほうが可能性がある」鎌田大地が10月、11月の遠征で改めて示した適性

2020年11月18日 サッカーダイジェスト編集部

メキシコ戦の前半は相手の脅威になっていた

メキシコ戦で先発出場した鎌田。前半は攻撃の中心を担い、相手の脅威となった。(C)Getty Images

 日本代表は現地11月17日(日本時間18日)、メキシコ代表と対戦。2020年ラストとなる強化試合で、格上チームを相手に0-2で敗戦を喫した。

 トップ下で先発した鎌田大地は「日本と似たようなチームだとやっていて思いましたけど、常に上にいるチームとの違いは、本当に最後の決定力の部分だったり、最後守り切るという部分。本当にちょっとした差ですけど、とても難しい。最後の部分が少しの違いかなと思います」と、FIFAランキング11位の強豪国との差を感じ取っていた。

 77分までプレーした鎌田自身、後半には相手のマークに苦しみ、ボールを受ける機会が激減。結局最後までスコアを動かす仕事はできず、チームを敗戦から救えなかった。

「後半チームが苦しくなった時に、もう少しボールを失わずにキープして、時間を作ってあげたりだとかファウルをもらってあげたりだとか、もっとできたと思う。今の実力でもできると思うけど、想像しているところにはまだまだ足りていない。ただ戦ってもそういう部分に近づいていると思うので、またチームに戻って成長していけたらいいなと思いますね」
 
 課題はボールの持ち方。「僕はめちゃくちゃ強いわけじゃないので、ボールのさらし方だったり、止める位置だったりは、もっと工夫できる」と反省した。

 もっとも前半には、相手DF間のスペースで巧みにパスを引き出すと、随所で高いパスセンスやキレのあるドリブルを披露し、相手の脅威となっていた。

 昨年までの代表戦では主戦場ではないFWで起用されることが多く、やや困惑するシーンも見られた。国際Aマッチ5試合目にして初めてトップ下で起用された10月のコートジボワール戦後には「もっと無理してでもつけてほしいなという感じでした。まだ僕も代表5試合目だし、周りとの関係も浅いなと本当に思った。あれがフランクフルトだったらもっと無理にでもつけてくれて、僕も前を向けるシーンがもっとあったと思う。でも本当にやればやるほどもっと良くなる」と語っていたが、前半に攻撃の中心となっていたメキシコ戦では中盤としての適性を示したと言っていい。

【動画】敵国メディアも絶賛!鎌田大地の華麗なドリブル突破はこちら

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