【横浜】J・サントスとオナイウの縦関係。その特性について名クロッサー水沼宏太の見解は?

2020年11月14日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「あれは武器になるなと思います」

ゴールラッシュを演出したJ・サントス(37番)とオナイウ(右)。アジアの舞台でも活躍を期待したい。(C)SOCCER DIGEST

[J1第27節]横浜6-2浦和/11月14日/日産ス

 CFを主戦場とするジュニオール・サントスとオナイウ阿道が、スターティングメンバーに名を連ねる。試合の流れでふたりが横並びとなり2トップのような形になる時もあるが、基本的には、CFにJ・サントス、トップ下にオナイウという縦関係だった。

 前節はトップ下のマルコス・ジュニオールがCFで起用されたように、今節はCFのオナイウがトップ下に収まる。アンジェ・ポステコグルー監督の采配は、結果的に吉と出た。J・サントスはハットトリックを達成し、オナイウは得点こそなかったが、小池龍太と水沼宏太のゴールをアシスト。水沼のクロスに前田大然がヘッドで合わせた1点を加え、横浜は今季のホーム最終戦で浦和に6-2の圧勝を収めた。

 この前田のゴールにも、間接的にオナイウが絡んでいる。この試合、右サイドから何本も良質なクロスを供給し、ビッグチャンスを量産した水沼が、J・サントスとオナイウのセットについて、その特性を次のように語る。

「ジュニオールはちょっとタイミングをずらして入ってきたりもする。そのタイミングだと、ディフェンスラインはあまり下がらないっていうところで、後ろから阿道が入ってくることでフリーになれるのは、頭の中でイメージしていました。

 大然のシュートは、阿道が最初に後ろから入ってきて、前でつぶれてくれて、後ろに流れていったゴール。あれは僕らが狙っていた形だったし、僕自身も狙いどおりのボールを蹴れた」
 
 水沼のクロスに反応したオナイウはシュートを打ち切れなかったが、そのまま流れたボールを、逆サイドにいた前田がヘッドで流し込んだ。この場面、ゴール前ではオナイウと前田のほか、J・サントスもスタンバイ。浦和守備陣はふたりで対応と、数的優位を作り出すこともできていた。

「本当に、中の選手たちには感謝したい」と話す水沼は「あれは武器になるなと思います」と好感触を得たようだ。今月末から再開するACLに向け、弾みがつくゴールラッシュだった。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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