「全員がとても前向きで…」ジョッタの評価が急上昇! 南野拓実らとの序列をクロップはどう見てる?

2020年11月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

10試合で7ゴールと止まらないジョッタ

入団2シーズン目を過ごしている南野は、多士済々のリバプールで熾烈なポジション争いを強いられている。 (C) Getty Images

 公式戦5連勝と好調を維持するレッズにあって、存在感を高めているのが、今夏にウォルバーハンプトンからやってきた新戦力ディオゴ・ジョッタだ。

 開幕当初こそ、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの「最強フロントスリー」の控えに甘んじていたジョッタだが、9月24日のリンカーン戦(カラバオカップ3回戦)で移籍後初出場を果たすと、そこから公式戦10試合で7ゴールと爆発。3トップと同時起用された試合もあり、一気にレギュラー格となっている。

 先月24日のシェフィールド戦から、アタランタ戦のハットトリックを含む4戦連続決勝ゴールと、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでアピールを続けている23歳には、ユルゲン・クロップ監督も舌を巻いている。現地時間11月6日に行なわれた会見で、こう称えた。

「『驚いた』という表現が正しいかは分からないが、正直、ここまでの活躍は期待していなかった。私は新加入の選手たちにはそれぞれ時間を与えるようにしているんだ。その長さは選手たちによる。ファン・ダイクは契約してから数日後にデビューして、ゴールを決めたね。あれも稀だったが、ディオゴもかなり特別な例だね」

 期待の新戦力が突き抜けたことで、リバプール攻撃陣の序列にも影響が及んでいる。

 ジョッタが絶対的だったフロントスリーを脅かす存在となったことで、これまでターンオーバーや交代出場でチャンスを与えられていた南野拓実やジェルダン・シャキリがベンチを温める機会が増え、ディボック・オリギにいたっては、試合のメンバーにすら入れずにいる。
 
 この先、南野らにチャンスは巡って来ないのか。クロップは、前線の競争に対する自身の見解を語っている。

「我々にいくつもの攻撃的なオプションがあることはありがたいことだ。神に感謝しなければならないね。ほぼ全員が私たちに素晴らしい瞬間を見せてくれている。それはシャキリやミナミノ、オリギにせよね。

 何よりもこれだけ良い選手がいることが本当に重要なことなんだ。確かにディオゴがいち早く馴染んで、全てをスムーズにしてくれて、自信をつけたことは素晴らしい。だが、彼が今みたいに点を取ってないからといって悪い選手になるわけではない。むしろそれが普通だ」

 さらに「全員がとても前向きで、とてもいい。だから彼らは我々と契約しているんだ」と主張したクロップ。その言葉を聞く限りでは、南野にも必ずチャンスは巡ってくると言えそうだ。

 一部の地元メディアから、目に見える結果を残せていない日本代表FWへの風当たりは強まっているが、そうした逆風をはね返す活躍を期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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