「酷い終わり方になると…」マラドーナが“偉大なる後輩”メッシの去就に持論!「バルサは簡単じゃない」

2020年10月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

還暦を迎えた英雄の見解は?

2010年の南アフリカ・ワールドカップでは師弟関係にあったメッシ(左)とマラドーナ(右)。 (C) Getty Images

 去る10月30日、アルゼンチンが生んだ英雄、ディエゴ・マラドーナが日本でいう還暦(60歳)を迎えた。

 ピッチで「神の手」や「5人抜き」といった数々の名シーンを演出したかと思えば、ピッチ外ではアルコールやドラッグに溺れるなど、マラドーナは、まさに破天荒な人生を歩んできた。

 そんな規格外の英雄には、気掛かりなことがある。それは自身の後継者とも呼ばれるリオネル・メッシの現状だ。

 周知の通り、今夏にメッシはカンテラ時代から約20年間を過ごしたバルセロナを退団する意思を表明。最終的に残留を決断したものの、その行動は大騒動となった。
 
 メッシと同じくバルセロナに在籍した経歴を持つマラドーナは、地元紙『Clarin』のインタビューで自身の経験をふまえつつ、「私はレオとあのクラブが酷い終わりを迎えることを知っていた」と語った。

「私はレオが去ると思っていた。なぜなら、ああしたことは私にも起こったからだ。バルセロナは周囲が思っているほど簡単なクラブじゃない。それでも彼はそんなクラブに何年もいた。それなのに相応しい扱いを受けなかったんだ」

 さらに「バルセロナを頂点へ導いたのはレオじゃないか」と強調したマラドーナは、"偉大なる後輩"へのコメントを続けた。

「レオはバルセロナに全てを与えた。そんな彼はある日、空気を変えるために出ていきたいと思ったんだ。だが、バルセロナは『ノー』と言った。何が起こっているかと言うと、出ていくためにドアを閉めるのは簡単じゃないということだ。とてつもなく大きなクラブとの契約があり、退団を許可しない人々がいるんだ。私はナポリ時代にそういう経験をした」

 今シーズンのメッシは公式戦7試合で3ゴール・4アシストと健在ぶりを発揮しているものの、いまだ来シーズン以降の契約は不透明なままだ。はたして、当代屈指のクラックは、マラドーナの指摘する通り、バルセロナと「酷い終わり方」をしてしまうのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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