「ピックフォードも本当に悲しんでいる」アンチェロッティはファン・ダイクの重傷に何を想う?「サッカー界ではよくある…」

2020年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

ダービーで起きた騒動にリバプール側は怒り

ピックフォードと激しい接触プレーで長期離脱を余儀なくされたファン・ダイクについてアンチェロッティが持論を述べた。 (C) Getty Images

 リバプール陣営は、言わずもがな、フィルジル・ファン・ダイクを失ったことに怒っている。世界有数のCBが長期離脱することになったからだ。しかし、心を痛めているのは、敵将カルロ・アンチェロッティも同じである。

 現地時間10月17日に行なわれたマージーサイド・ダービー(プレミアリーグ5節)で、相手GKジョーダン・ピックフォードのタックルを受けたファン・ダイクは右膝の前十字靭帯を負傷。手術を受け、最大8か月の長期離脱を余儀なくされた。

 選手生命も脅かしかねない大怪我を負った同胞の緊急事態にリバプールのオランダ代表MFジョルジニオ・ヴァイナルダムは、「ピックフォードのタックルは完全にバカげていた」と非難。ユルゲン・クロップ監督も「何も間違ったことをしていない。だが苦しんでいるのは我々だ。正しくない」と、ピックフォードに処分が下らないことへの不満を表している。

 これに対して、エバートンのアンチェロッティ監督は、「はっきりさせておきたいのだが、我々は本当にファン・ダイクのケガを気の毒に思っているし、全員が早期回復を願っている」と述べた。(エバートン公式サイトより)

「ピックフォードとのコンタクトがあった。完全にタイミングを誤ったコンタクトだった。だが、プレミアリーグはとてもスピードが速い。少し遅れてしまうことはあり得る。彼はボールにいくつもりで、ケガさせるためではなかった。狙ったものとするのは言い過ぎだと思う。それはファン・ダイクも分かっている」
 

 さらにアンチェロッティは、「ピックフォードも本当に悲しみ、落胆している」と続けている。

「強い当たりで、タイミングも誤ったかもしれない。だが、サッカーでは時に起こり得ることだ」

 百戦錬磨の名将の言葉をリバプール陣営はどのように受け止めただろうか。何はともあれ、今はファン・ダイクの回復を祈るばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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