【広島】「スーパーなシュート」敵将や相手GKも称賛!森島司が放った豪快FKの舞台裏

2020年10月10日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

2点目も森島のFKから生まれた

強烈な直接FKで先制点を奪った森島。相手からも称賛された。写真:滝川敏之

[J1リーグ21節]清水2-3広島/10月10日(土)/アイスタ
 
 大雨が降るなかで両チーム合わせて5ゴールが生まれた。その口火を切ったのが森島司の豪快なFKだ。

 13分、ゴール正面でFKを得ると、長めの助走を取った森島は右足を振り抜く。ややアウトにかかったボールはGKの手をかすめてゴールに吸い込まれた。

「位置が真ん中だったので、1回サイドに出してクロスを上げてもらおうと考えていました。ただ、それも微妙かなと。(ゴールを)見たら結構空いていたので、とりあえず無回転気味のボールを狙って、こぼれ球を、と思ったんですが、入ってくれました」

 渾身の一撃を10番は試合後、冷静に解説してくれた。

 森島のFKを清水の監督や選手も称賛。ピーター・クラモフスキー監督が「褒めるべき」と舌を巻けば、GKの西部洋平は「スーパーなシュートだった」と振り返った。
 
「練習はそんなにしていなかった」と言うが、51分のFKも速くて精度が高くてDFからすればクリアが難しかっただろう。だからこそ、この日の2点目につながったはずだ。

 試合終盤は連戦の影響か、運動量が落ちて身体がなかなか思うように動いてなかった。城福浩監督もしきりに「モリシ!モリシ!」と守備のポジションの修正をさせていた。

 最後は守備の負担を軽減させるようにCFの位置へ。"なんとか"90分間、ピッチに立っていた印象だ。

 まだまだ課題はあるはずだが、この日の勝利は森島のFKが呼び込んだ。今後の森島のプレー、FKはもちろん、城福監督に修正の指示をさせないような成長ができるか、注目したい。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェス編集部)
 

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