「悪夢の始まり…」PK失敗後に敵DFと乱闘…イグアインのMLSデビュー戦に海外メディアも嘆き「過ちを犯した」

2020年09月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベッカムのチームでのデビュー戦は散々なものに

PK失敗後に相手DFたちと揉めたイグアイン。そのデビュー戦は地元メディアでも話題を呼んでいる。 (C) Getty Images

 今夏にアメリカへ渡った大物ストライカーのデビュー戦が話題を呼んでいる。

 渦中の人となっているのは、ゴンサロ・イグアイン。この夏にユベントスとの契約を解除し、あのデイビッド・ベッカムが共同オーナーを務めるメジャーリーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミに電撃加入した元アルゼンチン代表FWだ。

 そのイグアインがアメリカ・デビュー戦でいきなりやらかしたのである。現地時間9月27日に行なわれたMLSの第15節のフィラデルフィア・ユニオン戦で先発出場した32歳は、0-2で迎えた77分にPKのチャンスでキッカーを任されられたのだが、渾身のショットは、ゴール右上へ大きく外れてしまう。

 問題はその直後に起きる。ミスキック後に相手選手たちに囲まれ、挑発されたイグアインは激昂。とりわけ激しいアクションをしてきたドイツ人DFのカイ・ワグナーに対して体当たりをし、さらに他の選手たちとも言い合いとなったのだ。

 我を失ってプレーの精彩を欠いた元アルゼンチン代表FWはフル出場を果たすも、最後まで本領を発揮することができず。チームも0-3で完敗した。
 
 デビュー戦で波乱を巻き起こしたニューカマーには、地元メディアも驚いている。有力紙『Miami Heraldo』は、「イグアインのデビューは望まれた形ではなかった」と綴った。

「アルゼンチン代表として名を残したイグアインはデビュー戦でいくつかの過ちを犯した。とくに77分にペナルティキックのシーンではミスキック後に罵倒され、怒りで我を失った。アメリカでの初陣はセンセーショナルからは程遠い内容となった」

 海外メディアでも小さくない話題だ。イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は、「イグアインにとって悪夢のMLSデビュー」と銘打ったレポートで、次のように伝えた。

「元ユベントスのストライカーのアメリカでの冒険は、最悪の出足となった。彼はペナルティキックで大きくふかし、相手チームからのからかいにも苦しんだ。さらにひどくナーバスになったなかで、ミスから怒り出すという最悪の始まりだった」

 ベッカムオーナーをはじめとする関係者の大きな期待を背負って、マイアミに入団したイグアイン。はたして、彼は名誉挽回ができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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