アップセットの立役者となった頼もしきシャルケの19歳トリオ。
1)王者の風格を欠いたマドリー
トータルスコア5-4で辛くもベスト8進出を決めたとはいえ、シャルケとの壮絶なシーソーゲームを3-4で落としたこの日のレアル・マドリーは、王者の風格を欠いていた。
試合後のサンチャゴ・ベルナベウに轟いたのは、不甲斐ないパフォーマンスを見せたホームチームに対する容赦のないブーイングだ。格下にアップセットを許した結果、チャンピオンズ・リーグにおける連勝記録は「10」で途絶えた。
キックオフ直後からR・マドリーに漂っていたのは、弛緩したムードだった。敵地での第1レグを2-0でモノにしていた精神的な余裕からか、ピッチのどのエリアにおいてもプレスがかからず、サイドを起点としたシャルケの攻撃を止められない。
20分には左サイドの侵攻を許し、バルネッタのクロスに呼応したフクスに先制点を献上。その5分後にCKからロナウドが同点ヘッドを叩き込んでも、一気に畳み掛けるような展開に持ち込めなかった。
悪い流れを断ち切れないまま、39分にはCBヴァランヌが失点に直結しかねない軽率なバックパスで、みずからの首を絞める。そして40分、水際で踏み止まっていた守備ブロックがついに決壊。GKカシージャスがマイヤーのシュートを辛うじて弾くも、こぼれ球をフンテラールに詰められ、再度の勝ち越しを許してしまった。
ただし、それでもズルズルと引き下がらなかったのが"命拾い"した理由だ。
前半終了間際、コエントランが左サイドから放った完璧なクロスにフリーで合わせたロナウドが、豪快に同点ヘッドを突き刺した。いずれも失点から5分以内にシャルケのネットを揺さぶったエースの働きがなければ、R・マドリーの勝ち上がりは夢と消えていたかもしれない。
2)輝きを放った19歳トリオ
一方、マドリー守備陣を翻弄し、アップセットの立役者となったのは、シャルケが誇る下部組織上がりの逸材マイヤーとザネだ。
マイヤーはDFとMFのライン間で巧みにフリーになると、柔らかいボールタッチのドリブルや小気味 の良いパスで、素早く縦に攻め込もうとするチームの大きな推進力に。最初の2点に絡んだだけでなく、チャンスメーカーとしての役割を全うした。ミスの少なさも特筆に値し、パス成功率は2列目の選手としては異例の94パーセントを記録した。
トータルスコア5-4で辛くもベスト8進出を決めたとはいえ、シャルケとの壮絶なシーソーゲームを3-4で落としたこの日のレアル・マドリーは、王者の風格を欠いていた。
試合後のサンチャゴ・ベルナベウに轟いたのは、不甲斐ないパフォーマンスを見せたホームチームに対する容赦のないブーイングだ。格下にアップセットを許した結果、チャンピオンズ・リーグにおける連勝記録は「10」で途絶えた。
キックオフ直後からR・マドリーに漂っていたのは、弛緩したムードだった。敵地での第1レグを2-0でモノにしていた精神的な余裕からか、ピッチのどのエリアにおいてもプレスがかからず、サイドを起点としたシャルケの攻撃を止められない。
20分には左サイドの侵攻を許し、バルネッタのクロスに呼応したフクスに先制点を献上。その5分後にCKからロナウドが同点ヘッドを叩き込んでも、一気に畳み掛けるような展開に持ち込めなかった。
悪い流れを断ち切れないまま、39分にはCBヴァランヌが失点に直結しかねない軽率なバックパスで、みずからの首を絞める。そして40分、水際で踏み止まっていた守備ブロックがついに決壊。GKカシージャスがマイヤーのシュートを辛うじて弾くも、こぼれ球をフンテラールに詰められ、再度の勝ち越しを許してしまった。
ただし、それでもズルズルと引き下がらなかったのが"命拾い"した理由だ。
前半終了間際、コエントランが左サイドから放った完璧なクロスにフリーで合わせたロナウドが、豪快に同点ヘッドを突き刺した。いずれも失点から5分以内にシャルケのネットを揺さぶったエースの働きがなければ、R・マドリーの勝ち上がりは夢と消えていたかもしれない。
2)輝きを放った19歳トリオ
一方、マドリー守備陣を翻弄し、アップセットの立役者となったのは、シャルケが誇る下部組織上がりの逸材マイヤーとザネだ。
マイヤーはDFとMFのライン間で巧みにフリーになると、柔らかいボールタッチのドリブルや小気味 の良いパスで、素早く縦に攻め込もうとするチームの大きな推進力に。最初の2点に絡んだだけでなく、チャンスメーカーとしての役割を全うした。ミスの少なさも特筆に値し、パス成功率は2列目の選手としては異例の94パーセントを記録した。