【鹿島】「今日からプロとしてのスタート」と意気軒高。特別指定の常本佳吾の漲る自信

2020年09月10日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

“本職”の常本が割って入ってきても不思議ではない。

特別指定選手に登録された明治大の常本。「鹿島に貢献するために頑張っていきたい」と意気込みを語る。(C)KASHIMA ANTLERS

 9月8日付けで鹿島の特別指定選手に承認された常本佳吾(明治大/4年)が、同10日にオンライン取材に応じた。来季の加入が内定している期待の右SBは「自分のプレーを思う存分発揮して、鹿島に貢献するために頑張っていきたい」と意気込みを語った。

"特別指定"という立場だが、「今日からプロとしてのスタートだと思っています」と気合い十分。来年に向けて経験を積むというより、即戦力としてピッチに立って戦う覚悟でいる。

 自分の中では、確かな自信がある。安部柊斗(FC東京)、瀬古樹(横浜FC)、佐藤亮(北九州)ら明治大の一学年上の先輩たちは、今季は大卒ルーキーとして1年目からプロの舞台で奮闘している。その先輩たちと大学で一緒にプレーし、「そこでしっかりとできていた」ことが、ひとつの物差しになっているようだ。

 また、実際に鹿島の練習に参加した印象としては、プロのレベルに圧倒されたり、自らの力不足に意識が行くより、「できると思います」と頼もしい。語り口は謙虚そのものだが、揺るぎない自信が滲み出ている。

 鹿島の右SBは、一番手の広瀬陸斗が負傷欠場中で、さらに内田篤人が引退と、やや手薄なポジションになっている。現状はボランチの小泉慶や永木亮太、あるいはマルチロールの和泉竜司が"穴"を補っているが、そこに"本職"の常本が割って入ってきても不思議ではない。

「いつ登録されてもいいように、大学ではずっと準備してきました」

 やる気に満ち溢れる俊英の飛躍に注目だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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