放出リスト入りしたバルサDF、あくまでも移籍拒否の姿勢を貫く「手術を勧めても聞く耳を持たず…」

2020年09月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

年俸はラングレの約4倍

移籍拒否の姿勢を貫くバルサのウンティティ。(C)Getty Images

 バルセロナがようやく重い腰を上げて、世代交代へ踏み切ろうとしている。実際、新監督のロナルド・クーマンが構想外を伝えたとされる選手は、ルイス・スアレス(33歳)やアルトゥーロ・ビダル(33歳)、イバン・ラキティッチ(32歳)など、その多くがオーバー30のベテランだ。

 ただその中で、1年目に力量不足を露呈した左SBのジュニオル・フィルポを除いて唯一の例外といえるのが、現在26歳のサミュエル・ウンティティだ。
 
 実はこのフランス人CB、いまから約2年前までの時点は、バルサの将来を担う選手と目されていた。だからこそクラブは、2018年6月に大幅に待遇面を見直し、契約期間を2023年6月まで延長した。

 だがウンティティは、その直後に参戦したロシア・ワールドカップで膝の痛みを抱えながらプレーし、チームは優勝したもののその代償は大きく、それからは怪我による戦線離脱を繰り返すようになる。

 戦力として計算しづらくなってしまったうえ、現在受け取っている年俸は、スペイン紙『AS』によると1200万ユーロ(約15億円)。これは、バルサでウンティティからレギュラーポジションを奪い取ったクレマン・ラングレの約4倍の額だ。

 しかも、バルサ首脳陣が手術を勧めても一向に聞く耳を持たず、保存的な治療を行なっているが、まったく成果が出ていない。そうした経緯もあり、バルサ首脳がついにシビレを切らす形で構想外リストに名前を加えたのだった。

 もっとも、怪我を抱える高給取りの受け入れ先を探すのは当然ながら簡単なことではない。現地の報道によると、ウンティティは23年までの契約を盾に移籍を拒否し、これからも引き続き手術をせずに怪我の完治をめざすと主張しているという。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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