「バルサでは見られなかった」CL決勝のネイマールを “ご意見番”ファーディナンドが称賛! 一方で「動きが悪かった」と評されたのは…

2020年08月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

普段は辛口の名手も思わず称賛

総走行距離は10kmを記録したネイマール。まさに全身全霊を注いだ姿だった。 (C)Getty Images

 現地時間8月23日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ決勝で、パリ・サンジェルマンはバイエルンに0-1で敗れ、悲願の欧州タイトルには手が届かなかった。

 そんななか、「負けたけれど、パリSGはとてもいいプレーを見せていた。特にネイマールの姿には驚いた」と発言したのが、元イングランド代表の名手リオ・ファーディナンド氏だ。

 英テレビ放送『BT Sport』の辛口解説者として知られるファーディナンド氏は、「バルセロナでは見たことのない守備の姿勢を見せた。パリSGとしても過去に見られなかった姿だ」と賛辞を並べた。

「彼はチームのプレスのスタートであり、起爆剤だった。パリSGのシャツを着たネイマールの本当の姿だよ。彼の高いクオリティに疑いの余地はなく、ほとんどの選手を凌駕するタレントを持つ素晴らしいプレーヤーだ。この結果は彼だけの問題ではなく、チーム全体の問題でもある」

 そして、同じく前線で戦ったアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアについても絶賛。「彼が真実のキーマンだ。ネイマールと(キリアン・)エムバペは彼にとってのリオネル・メッシであり、クリスチアーノ・ロナウドなんだ」と絶賛している。

「スターになりたがる選手、フロントマンになりたがる選手はたくさんいるが、この男はスーパースターの共演者でありながら、バックアップをすることに満足しているんだと思う。レアル・マドリーではC・ロナウド、アルゼンチン代表ではメッシ、そしてパリSGではネイマールとエムバペ。マンチェスター・ユナイテッドではうまくいかなかったが、本当に素晴らしいサッカー選手だ」

 その一方で、ふたりとともに前線で奮闘したエムバペについては「動きが悪かったと思う」とコメントした。

「前半アディショナルタイムの最高のチャンスは、彼も試合前から望んでいたシーンだったろう。だが、シュートにも魂がこもってない。エムバペの動きが悪いことで、ディ・マリアがパスを断念してシュートを打たざるを得ないシーンもあったね。アンデル・エレーラのパスも素晴らしかったが…」

 パリSGはすでに開幕しているリーグ・アンに今週末から参加する。まずは29日のレンス戦だが、指揮官トーマス・トゥヘル監督の進退も含め、新シーズンの幕開けをどう迎えるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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