「代償に対するリベンジだった…」元リバプールDF、サラーを泣かせたS・ラモスへの“敵討ち”を告白!

2020年08月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

公衆の面前で行なわれた報復行為

S・ラモスと交錯して大怪我を負わされたサラー。この時のことをロブレンは忘れていなかった。 (C) Getty Images

 クロアチアの大型CBデヤン・ロブレンは、仲間が受けた仕打ちに黙っていられなかったようだ。過去にスペイン代表DFのセルヒオ・ラモスを故意に傷つけたことを明かした。

 ロブレンが激怒した事の発端は、2018年5月に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝で、レアル・マドリーのS・ラモスが、リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーに対して行なった"愚行"だ。

 勢いよくマドリー陣営に飛び込んできたサラーを食い止めようとしたS・ラモスは、相手の右腕をがっちりと掴み、柔道の寝技である"脇固め"のような形で交錯。これで転倒したエジプト代表FWは左肩を強打。涙の負傷退場を余儀なくされたのだ。

 この時、危険なプレーに及んだにも関わらず、S・ラモスが咎められなかったことから事態は、リバプールが敗れた後により大きな話題となった。

 これに居ても立っても居られなかったのが、当時、リバプールでプレーし、サラーとは盟友でもあるロブレンだ。彼は事件から約半年後の18年11月に開催されたUEFAネーションズリーグのスペイン戦で、S・ラモスに肘打ちを炸裂。公衆の面前で"報復"をしてみせたのである。

 一連の振る舞いが故意であったことを本人も認めている。現地時間8月21日にエジプトのテレビ番組『Sada El Balad』のインタビューで、こう明かした。
「サラーに怪我をさせた後、俺がラモスに意図的に肘打ちしたか……それはイエスだ。間違いなくね。代表のチームメイトで、マドリーにいるモドリッチは、俺とラモスの間の緊張を和らげようとしていたよ。

 もちろん選手として、ラモスのことも、彼のチームへの貢献度もリスペクトしている。たくさんのタイトルを手にしているからね。でも、相手選手を傷つけたりするような彼の行動は好きではない」

 ハッキリとS・ラモスへの行ないを認めたロブレンは、「大袈裟にするつもりはない」としつつも、さらに正当な仕打ちであったことを主張した。

「ラモスがやったことは、俺の友を明らかに故意に傷つけるものだった。だからその代償に対するリベンジだったんだ。あのチャンピオンズ・リーグの決勝でサラーが怪我をする前までは、俺たちはマドリーよりもはるかに良いプレーをしていた。彼の交代は大きな痛手だったし、彼が抜けた後にマドリーが試合を支配した」

 憎き相手への"暴力"を正当化したロブレン。果たして、この言葉をS・ラモスはどう受け取るだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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