「もたらしてくれたことは何もない」バルサ監督就任のクーマンを下部組織出身の教え子が酷評!

2020年08月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「幸せではなかった」

エバートン時代にクーマン(左)の指導を受けたデウロフェウ(右)。(C) Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ準々決勝でバイエルンに2-8と屈辱的な大敗を喫してから5日、バルセロナは8月19日にロナルド・クーマンを新監督に迎えたことを発表した。

 現役時代にバルセロナでプレーし、ラ・リーガ4連覇やクラブ初の欧州制覇を経験したクーマンは、指導者に転身してから様々なクラブで指揮を執った。スペインでは2007-08シーズンのバレンシアに続く2度目の挑戦だが、母国オランダやプレミアリーグなどで多くのチームを率いた経験を持つ。

 そのひとつ、2016-17シーズンに率いたエバートン時代の教え子であるジェラール・デウロフェウが、クーマンをこき下ろした。スペイン紙『Marca』によると、「個人的な経験からクーマンについて話せるが、彼について語れることはごくわずかでしかない」とし、こう続けたという。

「彼がもたらしてくれたことは、まったく何もない。僕は幸せではなかった。そして移籍させてくれと頼み、ミランに行ったんだ。カンプ・ノウで彼がどうなるか、見てみよう」
 
 クーマンの下で出場機会を得られなかったデウロフェウは、シーズン途中にミランへレンタル移籍。その後バルセロナに戻り、翌シーズン途中にレンタル移籍したワトフォードで完全移籍を勝ち取った。

 バルサの下部組織出身でもある26歳のアタッカーは、現在の古巣について「バルサのことは別に気の毒に思わないというのが実際なんだ。今は興味ない」と一蹴。「以前からカンテラに忍耐がなかった」と苦言を呈している。

「時間を与えれば、トップチームのスタイルを学べる。選手はいる。でも、忍耐がない。僕らの多くは去った。これから変わるのかもしれないが、何年も出遅れたよ」

 クーマン体制のバルセロナは、どのような戦いを見せていくのか。デウロフェウから酷評されたOB監督の手腕に注目が集まる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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