【G大阪】やはり別格だった昌子源。“Jリーグ最強3バック”完成への道筋は見えたか

2020年08月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

リバウンドなし。中2日の強行軍にも出色のパフォーマンス

横浜FC戦でフルタイム出場を果たした昌子。コンディションはすこぶる良好だ。写真:徳原隆元

[J1リーグ第9節]G大阪 2-1 横浜FC/8月8日/パナスタ

 ミラクルな快勝劇に、本拠地パナスタは熱狂のるつぼと化した。

 ガンバ大阪は土曜日、ホームに横浜FCを迎えて2-1の快勝を収めた。幸先良く前半のうちに先制点を奪って優位にゲームを進めるも、60分に連携ミスから同点とされると完全にペースを崩し、防戦一方の展開に。攻撃のカードを切ってパワープレーを仕掛けてもゴールは遠いままだったが、後半アディショナルタイム4分、左CKからパトリックが豪快ヘッドとねじ込んで勝ち越しに成功。まさにワンチャンス、ラストプレーでの勝点3ゲットとなった。

 その試合で、移籍後初となるJ1での先発を飾ったのが、日本代表DF昌子源である。前所属のトゥールーズ時代から怪我に苦しみ、春の入団後もリハビリに励む毎日を過ごした。初夏になってようやく全体練習に合流。水曜日のルヴァンカップ・大分トリニータ戦でおよそ1年ぶりの実戦復帰を果たし、64分間プレーしたばかりだった。
 
 中2日での連続スタメン。宮本恒靖監督は「大分戦からのリバウンドがなく、本人も問題ないということだったので決断しました」と説明し、「この連戦が続くなか、どこかでリーグ戦のスタメンで使いたい、その順序を踏まないといけない。いろんな要因があってのスタートです」と続けた。

 昌子自身も指揮官が寄せる特大の期待を、意気に感じたようだ。「大分戦がもう11か月ぶりくらいの公式戦で、中2日の試合ってなると何年ぶりかなってくらい」と苦笑しながらも、「確かに自分のなかで身体がいつもより重く感じたけど、声を出すだったり味方を動かすだったり、チームの雰囲気を常に上に保つ役割が求められてたと思う。今日はそれをすごく意識した」と力を込める。

 披露したのは、圧巻のパフォーマンスだった。三浦弦太、キム・ヨングォンを両脇に従えて3バックの中央に陣取り、激しいチャージとクールなライン操舵で瞬く間に掌握。横浜FCの縦へのクサビに対してノーファウルでボールをからめ取る妙技も見せ、別格と形容できる存在感を示した。

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