Jクラブが視察するトライアウトで圧巻ハット!九国大付FW堀金峻明が急成長を裏付ける大爆発

2020年08月08日 安藤隆人

九州新人大会では納得のプレーが出来ず… その後は多くの大会が中止に

合同トライアウトで大活躍を見せた九国大付の堀金。この春から大きな飛躍を遂げている。写真:安藤隆人

 圧巻のハットトリックだった。熊本県の大津町運動公園球技場において行なわれた『コネクティング・サポート・セレクションin九州(株式会社リトルコンシェル主催)』の初日、高校生の部の20分×4本のゲームで九州国際大付属のFW堀金峻明が大爆発を見せた。

 180cmの高さに加え、ストライドの大きいスプリントを駆使したスピード、シュートのパワーと精度を誇るストライカー。2月の九州新人大会では守備から攻撃に切り替わった瞬間に、抜群の動き出しで相手ディフェンスラインのギャップや裏を突き、ボールを受けるとパワーと巧さを生かしてゴールに襲いかかるプレーは印象的だった。それ以来のプレーを見たが、九州新人大会の時より動きの質、攻撃へ関わる力が大きく成長しているのは明らかだった。

 堀金は1本目に4-2-3-1の1トップ、2本目に4-1-4-1の1トップとして。4本目には4-1-4-1の右サイドハーフとして出場。前線でポストプレーを行なったり、裏に抜け出すプレーを見せながらも、2列目に落ちてボールを捌いたり、ワンタッチで周りを使って動き直したりと、多彩な動きを見せていた。

 1本目、スルーパスに持ち前のスピードで抜け出すとGKが飛び出そうとするタイミングで素早く左足を一閃。ボールはライナーでゴール右下隅に一直線に飛び、慌てて反応したGKの手をすり抜けてゴールに突き刺さった。さらに右サイドを破ったMF川西翼(九州国際大付属)のグラウンダーのクロスに対し、併走したDFの視界から消えるようにファーのスペースに加速し、ダイレクトでゴールに蹴り込んだ。

 そして2本目にもGKの位置をよく見たコントロールシュートを突き刺し、今回の九州の部で唯一のハットトリックを達成した。
「2月の九州大会では納得の行くプレーができなかったので、次の大会で力を発揮しようと思っていたのですが、多くが中止になって本当に悔しい思いをしていました。でもこのトライアウトがあると聞いた時は、絶対に参加したいと思ったし、チャンスだと思ってモチベーションを上げて準備をして臨みました」
 

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