「我々は真逆だ」ランパードの“リバプールはごう慢発言”にクロップも反応! カリスマ指揮官の“舌戦”は続く

2020年07月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

スラングを交えてリバプールサイドに激怒したランパードは…

クロップ(左)は敵将ランパード(右)からの暴言に反論をした。 (C) Getty Images

 チェルシーのフランク・ランパード監督とリバプールのユルゲン・クロップ監督の舌戦は、来シーズンにも影響しそうだ。

 現地時間7月22日に開催されたプレミアリーグ第37節のリバプールとチェルシーの一戦では、前半途中にランパードがクロップ率いるリバプールベンチと激しい口論を展開した。

 審判にジャッジの不満をこぼしていたところを落ち着くようにリバプール陣営から諭されたことに激高し、スラングを交えて罵ったランパードは、試合後に「彼らはごう慢になり過ぎるべきではない」とライバルに"警告"した。

 米スポーツチャンネル『ESPN』によると、ランパードは最終節を前にした会見で「使った言葉に関しては後悔している。SNSでかなり流れてしまった。私には娘がふたりおり、どちらもSNSをしている。だから、そのことは悔いているよ」と述べたうえで、こう続けている

「自分のチームを守るための情熱という点では、後悔はない。はっきりさせたいのは、リバプールが祝っていたことに怒ったのではないということだ。まったく違う。試合後に彼らは好きなだけ祝うことができる。試合後にクロップとビールを飲んで、彼らの今シーズンのパフォーマンスを祝いたかった」
 
 そのうえで、ランパードは「だが、彼らのベンチから気に入らないことがあったんだ。クロップじゃない。私は、彼らが一線を越えたと感じた」と続けている。

「私はそれに動じた。ただ、もう終わったことだ。大半の監督や選手、ファンは、試合中に感情的になる。言葉に関しては後悔しているよ。先に進もう」

 一方で、リバプールの指揮官クロップは、「我々はごう慢じゃない」と語ったうえで、「フランクが競争モードだったのはすごくリスペクトしている。試合中は好きなことを言えばいい。彼は勝ちに、あるいはチャンピオンズ・リーグ出場権獲得につながる1ポイントを勝ち取りにきた。それはリスペクトしている」と持論を続けた。

「彼が学ぶべきは、試合終了の笛とともに終わらせるということだ。彼はそれをしなかった。試合後に話すのは良くないね。フランクはそれを学ぶべきだ。若い監督だから、学ぶ時間はたくさんある。だが、彼はこれを学ばなければならない。我々はごう慢じゃない。そのかなり真逆だ。試合が終われば、本を閉じる。彼はそれをしなかった。それがわたしは気に入らないんだ」

 はたして、今回の一件は両軍にとって尾を引くことになるのか。名門を率いるカリスマ指揮官たちのこれからの振る舞いに注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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