【J1採点&寸評】名古屋1-0鳥栖|交代出場で流れを一変させた万能アタッカーがMOM!相手の攻撃を潰し続けたSBも高評価

2020年07月19日 今井雄一朗

名古屋――決定機は後半ただ一つ。GKランゲラックはセーブ機会自体が少なかった

【警告】名古屋=中谷(55分)、吉田(83分) 鳥栖=豊田(55分)、チアゴ・アウベス(64分・83分)
【退場】名古屋=なし 鳥栖=チアゴ・アウベス(83分)
【MAN OF THE MATCH】前田直輝(名古屋)

[J1リーグ5節]名古屋1-0鳥栖/7月18日/豊田ス

【チーム採点・寸評】
名古屋 6.5

想定内の劣勢を無難にやり過ごし、1トップのチョイスで変化をつけた攻撃で決勝点を奪う鮮やかな手際を見せた。前田の復調は今後に向けても朗報だ。
 
【名古屋|採点・寸評】
GK
1 ランゲラック 6 

決定機は後半にただ一つ。セーブ機会自体が少なく、後半の落ち着いたボール回しにも冷静に対応し、ほぼ穏やかな90分間を過ごした。

DF
26 成瀬竣平 6

防戦一方の前半にあっても、なるべく高い位置でのプレーを続けた勇敢さは成長の証か。守備の対応も落ち着いてきた印象で、ベースアップを感じさせる試合でもあった。 

3 丸山祐市 6
前半の守備の対応に我慢強さを見せ、クリアとフィードの判断も正確。フィードの精度にややらしさを欠いたが、2試合連続の無失点をきっちり演出した。
 
4 中谷進之介 6
豊田とのバトルでは熱くなりすぎてイエローカードを頂戴した。しかし対人プレーの力強さはチームに勇気を与え、我慢の勝利にきっちり貢献している。

23 吉田 豊 6.5
鳥栖の攻撃が機能不全になったのも、起点としたいサイドの攻防でこの男がことごとく勝ったから。無類のボール奪取能力はチームに安心感をもたらした。

MF
2 米本拓司 6(90分OUT)

稲垣祥と組んで中盤のボールに素晴らしくプレッシャーをかけ続け、攻撃のつなぎにもよく顔を出した。じっくりとした攻めの中でも堅実なパス回しを見せ、チームを落ち着かせた。

11 阿部浩之 6.5
押し込まれた前半には守備で役割を果たし、慣れた後半から徐々に能力を誇示。前田へのアシストパスは合わせるだけの絶妙な放物線を描いた。

15 稲垣 祥 6.5
運動量は連戦の中で衰えず、相手の勝負パスに立ちはだかる勘の良さでも守備陣を大いに助けた。ゴール前のチャンス拡大にとフリーランを惜しまず、八面六臂の活躍。
 

次ページ名古屋――決勝点は意地とプライドを感じる美しい一撃となった

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