【湘南】曺貴裁監督を直撃!! 「今年も右肩上がりで強くなったというチームにしていきたい」

2015年02月19日 サッカーダイジェスト編集部

『攻守で相手に時間を与えない』、『相手が休む前に攻め切る』がキーワード。

13年以来のJ1挑戦となる湘南。曺体制4年目を迎え、“湘南スタイル”に「ノータイムフットボール」という新たなキーワードが加わった。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 2月19日、都内で「2015Jリーグプレスカンファレンス」が開催され、J1・J2・J3クラブの監督と選手代表が集い、新シーズン開幕に向けて抱負を語った。
 
 そのなかで本誌は、湘南の曺貴裁監督を直撃。自身2度目のJ1挑戦を控えた指揮官の胸中に迫ったショートインタビューをお届けしよう。
 
――◆――◆――
 
――2週間に及ぶトルコキャンプを終えての感想を。
 
「キャンプでは1年間通して戦えるフィジカルを作ること、チーム戦術を徹底させることに特化して取り組み、ベースの部分はできたと思います。あとは選手がどれだけ開幕までに質とコンディションを高められるか、競争のなかでポジションを勝ち取れるかを僕もしっかり見ていくつもりです。開幕からシーズン最後の試合が終わるまで、『今年も右肩上がりで強くなった』というチームにしていきたいと思います」
 
――2月18日にブラジル人FWのブルーノ・セザル選手の獲得が発表されました。トルコキャンプにも参加していたそうですね。
 
「徐々に我々のスタイルにフィットしてきています。あとは実戦を通して、どれだけウチの選手たちと融合できるかが大事だと思います」
 
――ウェリントン選手が抜けたことを踏まえると、ブルーノ・セザル選手への期待も大きいのでは?
 
「ウチはひとりでやっていくようなサッカーのスタイルではないので、誰かに期待というよりも、本当に"全員"だと思います。全員が頑張って、チームの勝利に貢献してもらう、それが理想ですね」
 
――今季は「ノータイムフットボール」を掲げています。改めてその魅力、ファンやサポーターに見てほしい部分を教えてください。
「世界的に見ても、レスタイム、レススペースのサッカーはより研ぎ澄まされてきていると思います。オープンな展開にしてしまっては我々の良さが出ないので、『攻守に渡って相手に時間を与えない』、『自分たちは相手が休む前に攻め切る』、この2点が我々のキーワードになります。そこは今年も突き詰めてやっていくつもりです」
 
――若手主体の昨季に比べると、今季は若い選手とキャリアのある選手がバランス良く揃った陣容だという印象を受けます。
 
「そうですね。ただピッチに入ったら、年齢が若いとかベテランだとか関係ないと思いますし、そこはお互いに遠慮しない雰囲気でやっていくことが大事です。でも、今年は経験のある選手にも来てもらったし、若くてなにかやってやろうという気持ちに溢れた選手も多いので、そこは良い選手たちが集まってくれたと思います」
 
――最後に、J1の舞台に再び挑む今シーズンの意気込みを。
 
「J2でも、J1でも、やるべき準備は毎年変わりません。ただ、せっかくこうして昇格と降格を繰り返すなかで積み重ねた経験があるので、それを絶対に無駄にしないように戦いたいと思います。まずはシーズンの始まりとなる開幕戦。特別なものではありますけど、平常心で臨みたいです」
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