「嬉しいですけど」興梠慎三が、自身の”浦和通算100ゴール”よりも喜んだのは…

2020年07月08日 サッカーダイジェスト編集部

「通算100ゴールは自分だけが嬉しいこと。それよりも」

決勝点を奪いチームを勝利に導いた興梠。浦和通算100ゴールも達成した。写真:田中研治

 浦和レッズは7月8日、J1の第3節でベガルタ仙台と対戦。2-1で勝利し、リーグ戦2勝1分と無敗をキープした。

 この試合の主役となったのは、エースの興梠慎三だ。

 ベンチスタートだった興梠は1-1の拮抗した展開で68分から途中出場すると、前線で巧みにパスを引き出して攻撃を活性化。

 すると83分にエースとしての実力を証明してみせる。レオナルドからのパスを受けると、素早いターンで相手DFを剥がし、左足を一閃。鋭いシュートでネットを揺らした。
 
「ペナルティエリア内で受けたらまずシュートを打ちたいなと思っていました。レオ(レオナルド)的にはワンツーを狙って出したと思いますけど、でも自分が得意な左足のシュートに持っていけるチャンスだったので、そこはタッチを意識しながら、ファーストタッチがすごくいいところに決まったので、取れてよかったです」

 勝ち越しの値千金弾を振り返る興梠にとって、このゴールが浦和での通算100点目のメモリアルゴールだ。

 それでも興梠は「嬉しいですけど、通算100ゴールは自分だけが嬉しいこと。それよりも個人としてはチームで勝ってみんなで喜び合いたい。チームで喜び合えるのは、チームが勝つことなので。そういうなかで自分が決められて勝ったというのは嬉しいです」と、自身の記録よりもチームの勝利を喜んだ。

 大槻毅監督も「レッズに来て100ゴール、素晴らしいと思います。彼が積み上げてきたゴール。今日はリスクを取ってあの時間に起用して良かったと思いますし、そこで取るのが興梠慎三だったなと改めて思いました」と祝福しながらも、「ただロッカールームで彼に、みんなの前で『100ゴールおめでとう』という話をしたら、彼は一番初めに言ったのは『チームが勝ったことが一番だ』という言葉。その言葉が彼を表わすすべてだと思います」と明かしている。

 さらにこの日のゴールは興梠のJ1通算149点目でもある。150点の大台まであと1点に迫る点取り屋はまだまだ記録を伸ばしそうだ。

構成●サッカーダイジェスト編集部
 
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