【J1展望】横浜FC×札幌|オンライン会議も重ねた新たな試みは、北国の雄を相手に発揮されるのか?

2020年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

横浜FC――守備の時でも自らアクションを仕掛ける攻撃的なスタイルにチャレンジ

故障者/横浜FC=なし 札幌=なし
出場停止/横浜FC=なし 札幌=なし

J1リーグ2節
横浜FC - 北海道コンサドーレ札幌
7月4日(土)/18:00/ニッパツ三ツ沢球技場

横浜FC

今季成績(1節終了時):7位タイ 勝点1 0勝1分0敗 1得点・1失点

 5月の終わり頃からチームの活動を再開し、6月の上旬には全体でのトレーニングを開始していた横浜FCはどうやらこの中断期間に"新しいこと"にチャレンジしているようだ。完全非公開練習が続き、取材の機会も限られているため肝心の詳細は見えてこないが、指揮官の言葉からはぼんやりとだが、その輪郭は見えてくる。

「元々、僕の志向している好きなサッカーはしっかり攻撃を組み立てるために、ビルドアップをしてポゼッションをしてという部分が強かった。そこに加えて、守備面でも前からプレッシャーにいきたいし、守っていてもカウンターに出ていくことにトライしている。前から積極的にプレッシャーに行く形も従来の形からは少し変えたり、カウンターも仕掛け方を変えたりしてトライしているので、そこがどこまで出せるか楽しみ。新しいことにトライしているので、まだまだ完成度は低いと思うけど、そこは伸びしろだなと思いながらやっている」

 下平隆宏監督が就任時に掲げた"自分たちでボールを握って戦う"ことをベースに守備の時でも自らアクションを仕掛ける攻撃的なスタイルにチャレンジしているのだ。

 新たなチャレンジに対しては、自粛期間中からオンライン上でミーティングを重ねていることもあり、選手たちの反応も上々の様子。18歳のFW斉藤光毅は「チームとして取り組んでいることはポジティブに捉えているし、その取り組みによって、もっともっと試合が楽しみになる感覚がある」と明るい表情で語る。

 実際、非公開で数試合行なったJリーグクラブとの練習試合の手応えも良かったようで下平監督が「結果、内容ともに良かった」と笑顔で語る場面も見られた。

 そのような状態で迎える札幌戦は主導権争いの攻防がカギを握る。「情報によっては(札幌が)かなりのハイプレスにトライしていると聞いているので、それに対して自分たちがボールを持てるかが焦点になる。あとは、攻撃力のあるチームに対して自分たちがずっと受けに回るのではなく、守備をしながらも攻撃に転じられるようにというところで良さを出せればと思う」と下平監督。先制点を奪いながらも、重心が下がり押し込まれる時間が多かった神戸との開幕戦(1-1)の反省を生かす意味でも、90分間を通じて攻撃的な姿勢を貫けるかが勝敗のポイントになりそうだ。

 13年ぶりのJ1を戦う横浜FCにとっては、ホームゲーム初戦が無観客でのリモートマッチというのは残念だが、攻撃的なサッカーでファン・サポーターに勝利を届けたい。
 

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