「王者の振る舞いではなかった」マンCに4失点大敗のクロップが苛立ちを露わ! その矛先は…

2020年07月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ライバルクラブに4失点で敗北

試合後、敵将ペップと抱擁するクロップ。(C)Getty Images

 悲願の優勝を果たしてからの最初の試合は、ライバル相手の大敗に終わった。

 現地時間7月2日、プレミアリーグ第32節で、リバプールはマンチェスター・シティに0-4と敗れた。前半に3ゴールを許すと、後半にも追加点を献上。お祭りムードに冷や水を浴びせられた。

 だが、ユルゲン・クロップ監督は試合後、選手たちを擁護。「優勝して浮かれたのではないか」という見方に反論している。英衛星放送『Sky Sports』によると、クロップ監督は「見事な姿勢だった。ファイトを見たよ。1週間前に王者になった者の振る舞いではなかった」と話した。

「5-3というスコアもあり得た。だが、0-4という結果になった。それは受け入れなければならない」

 指揮官は苛立った様子で「集中していなかったという話にしたいのなら、そうすればいい。わたしはチームの準備を気に入った。それは明らかだった。それにシティは素晴らしいチームだと示したんだ。彼らがこういうプレーで、それで別のチームが王者ならナイスじゃないか?」と続けた。

「すべてOKだ。望んでいたことではない。だが、正しい姿勢を見たいと望み、それは見られた。だからわたしは構わない。そのうえで、結果を受け入れなければならない」

 クロップの苛立ちを勝者のメンタリティーと考えたのが、リバプールの宿敵マンチェスター・ユナイテッドで数々のタイトルを獲得した闘将ロイ・キーンだ。

 キーンはクロップのフラストレーションはレポーターの質問ではなく、チームのパフォーマンスが原因との見解を示し、「リバプールが王者であり、今後数年競っていく理由が、あのインタビューだ。私は大好きだね」と賛辞を寄せた。

「クロップは激怒していた。それは質問とは関係ない。彼が怒っていたのは、チームが負けたからだ。彼は自分のチームを守るだろう。だが、0-4で負けるのが好きなトップクラスの監督などいない。リバプールは努力し、姿勢は良かった。ただ、たるむのは人間として当然だ」

 キーンが言うように、クロップの苛立ちは、リバプールが今後も成功を追求する原動力なのか。早くも来季のイングランド王者の戦いが注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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