【識者が推す若手ブレイク候補5選】大迫の後継者候補は得点王も狙える! FC東京の“伝統”を継ぐ逸材も

2020年07月02日 後藤健生

川崎は大学サッカーを代表するアタッカー2人を獲得

左から旗手(川崎)、小川航(磐田)、中村(FC東京)。再開後のJリーグでブレイクを果たすのは?(C)SOCCER DIGEST

 J2・J3リーグが約4か月の中断期間を経て6月27日に再開・開幕を迎え、J1リーグもついに7月4日から再開する。今季は過密日程を考慮し、交代枠を5名まで拡大したレギュレーションで行なわれるため、若手選手にとっては出場機会が増える絶好のシーズンとなるだろう。
 
 ここではJ1・J2・J3で戦う東京五輪世代までを主な対象とし、イキのいい若武者5選手を識者がピックアップ。今回はサッカージャーナリストの後藤健生氏に厳選していただいた。再開後のJリーグでブレイクスルーが期待される若手プレーヤーはいったい誰か。選出理由とともに紹介していく。
 
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●小川航基(磐田/FW)
【選出理由】
 前線でボールを収められるフィジカルの強さ、そして自ら得点も奪えるシュート技術を兼ね備えた本格的なCFタイプだ。代表では大迫勇也の後継者候補として期待されているが、間もなく23歳を迎えるだけにそろそろブレイクしたいところ。
 
 J2では磐田が優位に立つ試合が多くなるだろうから、フィニッシュの部分に専念すれば得点王も夢ではない。水戸への1年間のレンタルで、J2リーグを経験していることもプラス材料となるだろう。
 
●旗手怜央(川崎/FW)
【選出理由】
 今年は大卒新人の当たり年だ。川崎も旗手と三笘薫という大学サッカーを代表するアタッカー2人を獲得した。
 
 純粋なテクニシャンタイプの三笘に対して、旗手はオールラウンダータイプで、サイドでもセンターでもプレーできる。ピッチコンディションが悪くても、ものともしないフィジカル的な強さもあるし、暑さにも強そうなので、酷暑の中の過密日程となる2020年の変則シーズンでは大いに活躍できるのではないだろうか。
 
●中村帆高(FC東京/DF)
【選出理由】
 今季加入の「大卒三羽烏」の一角。FC東京は徳永悠平や長友佑都、太田宏介といった優れたサイドバックが育ってきたチームで、中村もその"伝統"を継ぐべき選手だ。
 
 ただ、本来のポジションである右サイドには室屋成という強力なライバルがいるので、ハイレベルのポジション争いを覚悟しなければならない。だが、中村は左サイドもできる。出場機会を増やせれば、高い精度とパワーのあるクロスはFC東京の新しい武器となるだろう。
 

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