【J再開後の注目株|C大阪】柿谷、南野らの系譜を継ぐ“生え抜き”…持ち越されたトップデビューの時は訪れるか

2020年06月06日 サッカーダイジェスト編集部

登録は「FW」ながら様々なポジションで不自由なくプレー

昨季までJ3のU-23チームで結果を残してきた。今季は開幕前からトップチームに混ざる。写真:徳原隆元

 J3での"修行"を経て、今季の始動からトップチームで練習を続けてきた。プロ3年目を迎えた中島元彦。今季に懸ける想いは人一倍で「死ぬ気でやる」と口にする。

「普通に、練習から精いっぱいやるしかないですね。アピールするしかないし、試合に出ないとダメなので。去年とは違って、良い意味でU-23の試合に出られないように。ずっとトップで出られるようにしたい。まだまだ試練はいっぱいありますけど、死ぬ気でやります」

 柿谷曜一朗や山口蛍、扇原貴宏、杉本健勇、南野拓実らを輩出してきたC大阪の育成組織出身。中島も生粋のセレッソ育ちで、C大阪U-12、同U-15、同U-18を経て18年にトップ昇格を果たした。

 J3で戦うU-23チームを主戦場とし、大熊裕司監督の下、プロ1年目は31試合出場・7得点。昨季は全34試合に出場し9得点を挙げた。10月のG大阪U-23との大阪ダービーで決めたFK弾など、印象に残るゴールも多い。
 
 高い技術にシュートセンス、気持ちの強さを併せ持つ21歳。登録のポジションは「FW」だが、2列目、そしてボランチでも不自由なくプレーできる。実際に、初めて始動からトップチームに帯同する今季、当初の位置づけは2列目やFWだったが、指揮を執るロティーナ監督からはボランチに配置されることが多い。

「ポジションにこだわれる実力もないし、どこのポジションでも高いクオリティを出せるのが自分の持ち味でもあるので。ボランチで要求されていることが多いし、そこで良いパフォーマンスを出せたら試合に出られるかなと思う。どこでも実力が出せないと一流じゃないし、そうやって小さい頃からコーチや監督から言われてきた。自分の持ち味が出せるようにしたい」

 藤田直之や奥埜博亮、レアンドロ・デサバト、ルーカス・ミネイロら実力者が揃うC大阪のボランチ。乗り越えないといけない壁は高いが、昨季途中にもロティーナ監督の判断によってトップチームの練習に参加していたように、中島に対する期待も大きい。

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